プレゼンにおけるジェスチャーの全体像&考え方まとめ

ジェスチャー

 

今回は、プレゼンにおける非言語スキルとして重要なジェスチャーについて解説していきます。

 

特に、ジェスチャーの分類と表現方法を整理して、全体像を提示したいと思います。

 

このジェスチャーの全体像を学ぶことで、練習がしやすくなると思いますので、ぜひお読みいただければと思います。

 

プレゼン研究所
プレゼン研究所

今日は、プレゼンで重要な役割を果たすジェスチャーについて解説します!

 

この記事は、こんな方におすすめです。

 

非言語スキルを磨きたい

ジェスチャーを上達したい

プレゼンの上達方法を学びたい

人前で自信をもって話せるようになりたい

 

・・・

 

ジェスチャーの基本構造

 

まず最初に、ジェスチャーの全体像を確認しましょう。

 

ジェスチャーの全体像は、次のような構造によって捉えることができます。

 

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ジェスチャーには、

 

分類➡調整的なものと指示的なものがあり、それが

表現➡姿勢、表情、手指の形、体軸、腕の高さ(高低)などにより表現される。

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少し独特な用語がありますが、後ほど詳しく解説させていただきます。

 

以下では、

 

まず入り口として「ジェスチャーで表現できるもの、できないもの」は何かを考え、

 

次にこの①ジェスチャーの分類と②表現方法をそれぞれ確認していきましょう。

 

※以下のスライドを参照しながら読み進めて下さい。

 

・・・

 

ジェスチャーで表現できるもの、できないもの

 

ジェスチャーについて理解を深めるうえで最初のポイントになるのが、

 

ジェスチャーは視覚的な表現であり、表現できることと、できないことがある

 

ということです。

 

ジェスチャー(身振り手振り)は何を表現でき、何を表現できないでしょうか。

 

例えば、話し手が

 

皆さんの目の前に、大きなビルが建っているとイメージして下さい

 

こんな話をしたとしたら、「大きなビル」をジェスチャーで表すことは可能ですよね。

 

この「大きなビル」を表すには、「大小」や「高さ」といった情報が必要で、これはジェスチャーで視覚的に表現することができます。

 

・・・

 

次に、話し手がこのような話をしたらどうでしょうか。

 

人間は生まれてから大人になるまでの過程で、多くの言葉語彙を学びます。

それは心の中で心的な辞書(レキシコン)を形作ると考えられています。

 

「語彙」とか「辞書」のような概念を、視覚的に表現することは少し難しいですね。

 

このように話の内容が抽象的になると、視覚的な情報であるジェスチャーでは表現できないものが増え、限界がきてしまうことがわかります。

 

そのため、私たち話し手は、

 

「自分がプレゼンで扱う内容の中で、何をジェスチャーによって直接的/間接的に表現できるのか?」

 

と考えることが大事になります。

 

因みに、私の場合は、哲学をはじめ学問的な話をプレゼンの中ですることがあるのですが、

 

例えば、哲学や数学や認知科学の抽象概念を、身振り手振りで表そうとしても、不可能なケースの方が多いです。

 

話の内容的に、身振り手振りにはどうしても限界があるので、その中で工夫しながらできる限りジェスチャーを取り入れるようにしています。

 

・・・

 

では、ここからはさらに実践的に、ジェスチャーの分類方法と、表現方法を順番に確認していきましょう。

 

・・・

 

①ジェスチャーの分類

 

ジェスチャーは、次のように大きく2つに分類して考えることができます。

 

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調整的ジェスチャー

指示的ジェスチャー

—————————–

 

・・・

 

①調整的なジェスチャー

プレゼンターが話すとき、話のリズムやテンポを調整する役割をもつ身振り手振りを、調整的なジェスチャーと言います。

 

これは、次に登場する②指示的ジェスチャーとは異なり、明確な意味やカタチを表現しません。

 

そういう意味で、この調整的ジェスチャーは、非指示的で、音楽的で、非形成的な身振り手振りである、と解釈できます。

 

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調整的ジェスチャー 

=非指示的(指示対象を持たない)

=音楽的(間、リズム、テンポ、スピードに関係する)

=非形成的(カタチを作らない)

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話し手はプレゼンを進めるとき、自然と、適度に間をとったり、緩急をつけたり、スピードを速めたり遅くしたりする話し方をしますが、

 

このジェスチャーは、こうした話し方に連動して、テンポ・リズムを調整するという重要な機能を果たしています。

 

・・・

 

②指示的なジェスチャー

指示的なジェスチャーとは、具体的な指示対象がある身振り手振りのことです。

 

例えば、「三角形」「背が高い人」「怒った顔」など、これらはすべて身振り手振りで表現できますよね。

 

また抽象概念のなかでは、「自然数」はジェスチャーで表現できる代表的な事例です。

 

次の画像をご覧下さい。

 

 

この3枚の画像は、それぞれ数字の「2」「4」「5」を表しています。

 

つまり、ジェスチャーが、数の概念を指示(意味)しています。

 

このように、具体的に概念や対象を表現するジェスチャーを指示するジェスチャー(指示的ジェスチャー)と呼びます。

 

ジェスチャーの分類
調整的(非指示的)
リズムやテンポを調整する機能を持つ。

 

指示的
具体的な概念や対象を表し、明確な意味を持つもの。

 

・・・

 

文章だと分かりづらいと思いますので、こちらの動画の方の動きを観察してみて下さい。

 

※参考動画:

ジョン・F・ディマティーニ博士の動画です。

 

 

今お伝えした、調整的なジェスチャーと指示的なジェスチャーの両方が使われていることにお気付きになると思います。

 

できれば、具体的に指示対象をもつジェスチャーを見つけたら、書き留めてみて下さい。

 

例えば、この動画の序盤では「スペクトラム」という言葉が登場しますが、これは手を弧を描くように回すジェスチャーによって表現されています。

 

これは特定の概念(スペクトラム)を指示しているので、指示的ジェスチャーです。

 

それと対照的に、調整的なジェスチャーは、具体的な概念や対象を指示(表現)しないジェスチャーです。

 

・・・

 

なお、調整的なジェスチャーと指示的なジェスチャーのどちらの割合が多いかは、プレゼンの内容によって変わるかもしれませんが、

 

多くの場合、話のスピード感、リズムやテンポを調整する身振り手振りのほうが、

 

具体的な対象や概念を表現するものより割合的に多く、メインになると思われます。

 

◆ジェスチャーの分類
調整的(非指示的)
リズムやテンポを調整する機能を持つ。
プレゼンにおいて割合的にメインとなる表現。

 

指示的
具体的な概念や対象を表し、明確な意味を持つもの。
プレゼンにおいて割合的にはサブ的な表現。

 

◆ジェスチャーと文化
ジェスチャーは、文脈によって同じ手の形や身体の動きが別の意味を持つことがあり、また文化圏が異なれば意味が変わることもあるため、少し注意が必要なケースがあります。

 

 

②ジェスチャーの表現方法

 

ジェスチャーには、大きく分けて調整的なもの/指示的なものがありますが、

 

これは主に、姿勢・表情・手の形や腕の動きによって、表現されます。

 

ジェスチャーを習得するうえで大事なのは、

 

基本姿勢(ベース・ポジション)を確認したうえで、

 

人間の身体における「体軸」「高低の区分」を理解することです。

 

これによって、様々なジェスチャーを、どうすれば再現できるかがわかります。

 

 

・・・

 

基本姿勢(ベース・ポジション)と3つの体軸

 

まずプレゼンの基本姿勢から確認していきます。

 

※ここではマイクを手で持たず両手がフリーの状態を想定します。

 

基本姿勢…おへその前辺りで両手を重ねる or 両手を組む

 

両手の位置をお腹辺りに置く状態を、基本姿勢(ベースポジション)として考えてOKです。

 

このとき両肘が曲がっていますが、肘の角度が約90~100度くらいにします。

 

プレゼンの基本姿勢(ベース・ポジション)
→直立したまま、おへその前辺りで両手を重ねる or 両手を組む姿勢

 

 

・・・

 

次に、3種類の体軸と、高低の区分を確認します。

 

3つの体軸&高低の区分(上段・中段・下段)

体軸は、人間を上下、前後、左右に分ける線のことを言います。

 

これは基本的には生物学の概念なのですが、プレゼンのジェスチャーの習得に応用できます。

 

以下の図を参照して下さい。

 

 

この体軸に合わせ、身体の高さに応じた区分(上段・中段・下段)を設けることで、ジェスチャーによる表現の分類ができます。

 

例えば、「私はこれまで十年以上、海外で料理の修行をしてきました。」と話すとき、

 

十年という「期間」は、左右軸を使って、中段辺で両手を向かい合わせてセットすることで、表現することができます。

 

また「嬉しい」という感情を表現したい場合、顔の表情を使うか、あるいは

 

「上下軸」を使って、身体の「中断から上段」(胸の辺りから、肩より高い位置)に掛けて、両手を動かすことで、表現することができます。

 

このように、多くの抽象概念や具体概念が、手指の形&体軸と高低の区分の掛け合わせによって、表現可能です。

 

◆高低の区分
上段…肩から上

中段…胸~お腹
下段…おへそから下

 

 

まとめ

 

まとめると、このようになります。

 

再掲になりますが、

 

—————————————

ジェスチャーには、

 

分類➡調整的なものと指示的なものがあり、それが

表現➡姿勢、表情、手指の形、体軸、腕の高さ(高低)などにより表現される。

—————————————

 

ジェスチャーの分類  ➡  表現方法

 (調整的/指示的) (姿勢、表情、手の形、体軸、高低区分)

 

 

 

最後に

 

ジェスチャーには、表現できること・できないことがありますが、

 

プレゼンにおける言語的な表現をサポートする重要な要素だと言えます。

 

ジェスチャーの練習を行うことで、話し方が洗練されるため、ぜひ実践していきましょう。

 

この記事が少しでもご参考になれば嬉しいです。

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