このページでは、言語化力を短期間で劇的に高めるための新しいアプローチとして使える、マルティプル・レイヤーという概念について紹介します。
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はじめに
あなたはこれまでに「言語化」や「話すこと」に関する悩みをお持ちになったことはありませんか?
もし少しでも「うまく言葉が出てこない…」という課題を抱えていたら、ぜひマルティプル・レイヤーの考え方を使ってみて下さい。
この考え方を深く理解したうえで適切なトレーニングを行えば、話すことに関する問題を解決しやすくなると思います。
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資料プレゼント
この概念にご興味を持っていただいた方向けに、簡易のスライド資料を用意しました。
よければ是非こちらをご参考下さい。
この考え方は、言語化力を高めるうえで非常に強力で、
語学習得、会話力(コミュニケーション力)の向上にも使うことができます。
ご質問などありましたら下記アドレスより気兼ねなくお寄せ下さい。
mabuchi.gainen@gmail.com
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マルティプル・レイヤーとは?
マルティプル・レイヤーとは何か…?
これから少しずつ解説していきますが、まずは
言語化力を高めることに特化して構成された、特殊な文章のこと
だと思って下さい。
マルティプル・レイヤーとは、どのような文章かというと、
普通の文章に対して、さらに大量の語彙や表現(ボキャブラリー・フレーズ・キーワード・センテンスetc…)を、その文章のあらゆる部分に重ね合わせた文章のことで、
複雑で多層的なテキストを意味します。
つまり
マルティプル(多数の)+レイヤー(層からなる)・テキスト(文章)
ということですね。
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マルティプル・レイヤーは、通常の文章に少し手を加えた特殊なテキストなのですが、これを使って話す練習をすると、
言語化に苦手意識がある方でも、短期間で劇的に言語化力を高められ、スムーズに話せるようになります。
後ほど、もう少し詳しく説明していきますが、その前に、
もしあなたがマルティプル・レイヤーの考え方で話す練習をすると、一体どんなメリットが得られるか?
という点についてお話しますね。
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マルティプル・レイヤーのメリット
MLのメリット
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①レキシコンが網羅的に活性化される
②言語化の自由度が大幅に高まる
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マルティプル・レイヤーには、主な目的が幾つかあります。
最大の目的は、脳内の語彙(ボキャブラリー)全体を呼び起こし、自由に使いこなせるようにすることです。
実は、私たちは「話す」ことをするとき、本来保有している語彙を使いこなせていないことがよくあります。
語彙(ボキャブラリー)は、脳の中に保存されているのですが、いわば眠ってしまっている状態にあることがよくあるのです。
そこでマルティプル・レイヤーでは、あなたが本来持っている豊富な語彙を網羅的に活性化して、使いこなせる状態にします。
これによって、話すこと(プレゼンなど)についての様々な悩みを解決できるのです。
◆マルティプル・レイヤーで解決できる悩み・課題の一覧↓↓
✓プレゼン中に「言葉が出てこない…」悩みを解消できる
✓言語化ラグ(時間の遅れ)を減らす(殆どゼロ)ことができる
✓即興(アドリブ)で話す力が高まり、原稿なしでも話せるようになる
✓年齢層、知識量など、聞き手の属性に合わせて表現を変えられる
✓話のスピード感(速い、ゆっくり)を調整しやすくなる
✓表現を重ね合わせることで、緩急をつけることができる
✓リアルタイムで話しながら先の展開を考える余裕が生まれる
✓自分の意見・主張・考えを補強し、論理的に話すことができる
✓プレゼン内の特に注目して聞いて欲しい箇所を強調できる
✓一つのテーマから派生して様々なテーマに接続することができる
✓多層化によって微妙な意味合い(ニュアンス)を明確に伝えられる
✓表現の重ね合わせにより、説明力&説得力など高まるetc…
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注意してほしいポイント
※もちろん、最低限のトレーニングは必要です。
練習をサボってしまうと、話す能力が落ちてしまい、言語化力がまた下がってしまいます。
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言語化のメカニズム
言語化のメカニズムについて、詳細を確認したい方は、こちらの記事をご覧下さい。
【資料編】言語化のメカニズムまとめ ――レキシコン、記憶、言語野
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背景――言葉がうまく出てこない原因
言語化・話すことを行うとき、「うまく言葉が出てこない…」ということがよくあります。
実は、この悩みには、少し複雑な隠れた背景があります。
今回は、それを4つのポイントにまとめました。
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1.脳内のレキシコンが活性化されていない
2.言語化の自由度が低くなっている
3.発話・発声の回路の機能が働いていない
4.意識とレキシコンの接続が途切れている
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これらの4つの問題点を解決するうえでとても効果的で、
「うまく話せない」「スムーズに言語化ができない」
このような悩み・課題をお持ちの方におすすめしたいのが、マルティプル・レイヤーという考え方です。
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ワン・レイヤーとマルティプル・レイヤーの違いとは?
マルティプル・レイヤーについて正確に理解するには、ワン・レイヤーという考え方と比較して捉えていただく必要があります。
少しややこしいと思われるかもしれませんが、この二つの違いを掴めると、
言語化力を高めるために重要なことが何かがハッキリと分かるようになります。
こちらのスライドをご覧下さい。
◆ワン・レイヤーとマルティプル・レイヤーの違い
まずワン・レイヤーですが、これはごく普通の文章のことです。
例えば、あなたが読書をするときに読んでいるような、通常目にするあらゆる文章は、このワン・レイヤー型のテキストだと思ってください。
例えば、次の文章はふつうのプレゼン原稿で、ワンレイヤーの事例です。
◆ワン・レイヤーの事例①イメージ図
恐らく、普通にプレゼン原稿を作成すると、このワン・レイヤーの構成で作るのではないでしょうか。
でも実は、この普通のテキスト構成では、言語化力を高めることはなかなかできない(難しい)のです。
その理由は、通常のテキスト構成では、
脳内の語彙のグループ(レキシコン)を呼び覚ますことができず、
また話すとき(発話時)の言葉の組み合わせ量も増えないからです。
この「言葉の組み合わせ量」も重要なキーワードなのですが、少し難しい話になってしまうので、省略しますね。
何となくイメージを掴んでいただければ大丈夫です。
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それに対して、マルティプル・レイヤーでは、
脳内の語彙のグループを網羅的に活性化したり、
言葉の組み合わせ量を最大化できるようにテキストを構成します。
◆マルティプル・レイヤーの事例①イメージ図
このスライド資料では、正直、語彙の重ね合わせの数が足りないのですが、イメージとしてはこのような感じです。
もう一つ、以下の事例をご覧下さい。
上のワン・レイヤーの文章に対して、下のマルティプル・レイヤーでは、異なる語彙・表現が重ね合わせされているのがわかるでしょうか。
◆マルティプル・レイヤーの事例②イメージ図
このように、マルティプル・レイヤーとは、多層化されたテキストのことで、
このテキストを用いて
脳内の語彙のグループ(レキシコン)を呼び起こし、
発話時の言葉の組み合わせ量を最大化するように話す
こういう練習をすることで、言語化力を劇的に高めることができます。
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最後にもう一度、ワン・レイヤーとマルティプル・レイヤーの違いを確認してみて下さい。
◆ワン・レイヤーとマルティプル・レイヤーの違い
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補足;私の話
もともと私は、話すことがとても苦手で、かなり大きなハンデを持っていました。
今でも完全に解消できた訳ではないのですが、
例えば、スマホやPCなどの機械の前で話しているとすぐに苦しい状態になってしまったり、言葉が出てこなくなってしまいます。
(どちらかというと、目の前に人がいる方がすらすら話せます…)
とにかく話すことが苦手なのです。
このマルティプル・レイヤーは、私が自分の弱点を克服するために使っている考え方&トレーニング方法です。
現在も、決してほかの人々よりも上手に話せる訳ではないのですが、私はこの方法によって、拙いながらも自分の考えを話すことができるようになりました。
昔の自分と比較すると、以前よりずっと「言語化」ができるようになったのです。
特に、私と同じように発話・発声のハンデを持っている方には非常におすすめなので、
「言葉が出てこなくて苦しい…」と感じている方は、ぜひこの方法を取り入れてみていただきたいです。
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最後に
今回は、マルティプル・レイヤーという概念をご紹介しました。
なお、私自身はもともとの能力があまりに低いため、この方法論を使ってもまだまだ下手なのですが、
この方法論は、原理的には、短期間で効率的に、言語化力を極限まで高めることができるアプローチです。
日常会話や語学の習得など、その他色々なテーマにも応用ができます。
もちろん、すべての方に効果的かどうかは分かりませんが、
現状、巷にあるどんな方法よりも、合う人には最も強力なトレーニングになると思いますので、ぜひ試してもらえたらと思います。
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