今回は、プレゼンにおける自己紹介の考え方をご紹介します。
・自己紹介のコツは何か?
・自己紹介で何を話せばいいか?
・自己紹介にはどんな要素があるか?
・自己紹介はどんな意識で行えばいいか?
など
今回は、自己紹介の基本的な考え方&上達方法を分かりやすく解説します!
この記事は、こんな方におすすめです。
✓自己紹介が苦手な方
✓自己紹介は難しいと感じている方
✓プレゼンに自信が持てない方
✓人前で話すと緊張してしまう方
自己紹介の苦手意識がなくなると、人前で話すことを楽しめるようになるため、参考にしてみて下さい。
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自己紹介の上達のコツ
自己紹介を上達するうえで、実践的なレベルで最もおすすめなのが、
自己紹介を行うための台詞(セリフ)を、パーツとして大量に用意することです。
自己紹介が苦手だと感じる背景には、様々な理由が考えられますが、その一つとして、
「自分の話をするためのパーツが不足していること」が挙げられます。
自己紹介で使える大量のパーツを準備できれば、それを自由に組み合わせて話を進められるため、格段にプレゼンを進めやすくなります。
※最短で「人前で話す力」を高めることができる、「プレゼン=パーツの集合体」という考え方をこちらでご紹介しているので、是非お読み下さい。
自己紹介の要素として、ここでは主に次の3つの項目を考えます。
■1.話し手のプロフィール的情報
■2.専門テーマ、活動内容、ミッション
■3.関連するエピソード
これらの要素に合わせて、次のようなパーツを作成していきます。
1.プロフィール的情報を伝えるパーツ
(例)□□(肩書、職業など)の〇〇(名前)です。
■2.専門テーマ、活動内容、ミッションを伝えるパーツ
私はこれまで〇〇年以上、□□□の研究に携わってきました。
私は普段、ライフワークとして〇〇〇に取り組んでいます。
私は現在、〇〇という考え方を社会に広めるため、活動を続けています。
■3.関連するエピソードを伝えるパーツ
20XX年、□□で、私は〇〇の出来事を経験しました。
その後、△△に出会い、□□について調べるようになりました。
…この問題を解決するなかで「〇〇〇」ということを学びました。
だからこそ、「〇〇〇」という考えが重要だと思っています。
こうした自己紹介用のパーツ群を準備しておくことで、
●プレゼンの冒頭で自己紹介をする
●プレゼンの中盤で自分の過去のエピソードを挿入的に話す
●プレゼンの終盤で自分の体験を伝えることで、聞き手に行動を促す
このように様々な応用が可能になります。
自己紹介の3つの要素
自己紹介の要素を3つ挙げたので、各項目について、もう少し詳しく考えていきます。
■1.話し手のプロフィール的情報
■2.専門テーマ、活動内容、ミッション
■3.関連するエピソード
プロフィール的情報
■1.話し手のプロフィール情報
これは話し手の名前、肩書、経歴などの情報ですね。
一般的に、「自己紹介」というとこのような要素をイメージする人が多いかもしれません。
例えば、過去のキャリアのハイライトを簡潔に紹介するなど。
この情報は、話し手がどのような立場で当のテーマについて話すかを説明する役割を果たします。
(例)□□(肩書、職業など)の〇〇(名前)です。
こうしたプロフィール的な情報を伝える際の基本的な考え方は、2パターンあります。
①純粋に「情報」として話す場合➡プレゼンに関連する情報を抽出し端的に伝える
②「ストーリー」として話す場合➡プレゼンのテーマに繋がるエピソードを話す
①単純に「情報」として話す場合
ただ「情報」として伝える場合は、できる限り「端的に、最低限のことを、シンプルに」伝えるのがおすすめです。
もし立派な経歴があったとしても、それを「情報」としてダラダラ話すことは、あまり得策とは言えないでしょう。
②「ストーリー」として話す場合
後者のエピソード形式で自分の話をすると、聞き手に、話し手に対する親しみや信頼感などを感じてもらうことができ、とてもおすすめです。
エピソード形式でプレゼンを進める場合、「自己紹介」は単なる情報の提示に留まるものでなくなり、
ストーリーを聞いてもらうこと自体に意味がある(意味を持たせることができる)ために、時間がある程度長くなってもOKです。
エピソード形式で上手く話せると、その後の内容をスムーズに展開しやすくなります。
専門テーマ、ライフワーク、ミッション
■2.専門性、活動内容、ミッション(目的、活動理念)
自己紹介で特に重要なのは、話し手が何の専門家であるかを明確にすることです。
専門家としてのプレゼンを行うときは、次の3つの要素を伝えるのがおすすめです。
①専門テーマ …話し手は、何の専門家であるか?
②ライフワーク…普段どんな活動に取り組んでいるか?
③ミッション …どんな目的や活動理念を持っているのか?
これらの情報を提供することで、聞き手は話し手がどんな人物であり、なぜそのテーマについて話す資格があるのかを理解できます。
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①専門テーマ
話し手は、一体何者であるかを伝えるため、専門性を明らかにします。
ある意味、これは「私がこのテーマについて話すことには正当性がある」と宣言するものでもあります。
具体的には、こんなセリフ(パーツ)が考えられます。
※言葉(キーワード)を当て嵌め、文章を作成してみてください。
私はこれまで〇〇年以上、□□□の研究に携わってきました。
私は20××年から、継続的に□□□の研究に取り組んできました。
こうした言葉を通じて、話し手がプレゼンのメイン・テーマについての「専門家」であることを聞き手に伝えられると、信頼してもらいやすくなります。
このような自己紹介のパーツを作るために、ぜひ
「自分は、これまでどんな問題意識を持ち、何のテーマで研究を重ねてきたのか?」
という点について考えてみて下さい。
こちらの記事で、専門テーマを特定するワークをご紹介しています。
②ライフワーク
ライフワークとは、人生で最も持続的に取り組む活動のことです。
生涯をかけて主体的に関わり続ける活動であるため、
プレゼンでは、ライフワークは自分のことを知ってもらうために最適な要素です。
具体的には、このようなセリフ(パーツ)を用意しておくのがおすすめです。
私は普段、ライフワークとして〇〇〇に取り組んでいます。
あなたのライフワークは何で、普段はどんな活動に取り組んでいますか?
あなたにとって、数十年ほどの長期的なスパンで取り組みたいと思える活動は何でしょうか?
このライフワークや、次のミッションについても触れると、話し手(プレゼンター)が何に情熱を傾け、どんな価値観を大切にしているのかが伝わり、
聞き手がプレゼンに前向きに耳を傾けてくれる効果があります。
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③ミッション
ミッションとは、人生の目的や活動理念のことです。
ミッションは、プレゼンを上達するうえで、あらゆる点からみて最も重要です。
というのは、スピーチやプレゼンは、本来的には人生の目的(ミッション)に沿って行う活動であるからです。
自己紹介は、どれくらいの時間がとれるかによって何を話すか変えていきますが、
ある程度の時間の余裕があるなら、ライフワークやミッションを話すのがおすすめです。
というのは、最高の自己紹介は、自分のミッションを話すことと言えるからです。
多くの人々の前で自分のミッションを話すと、それに協力したい、応援しますと言ってくれる人が一定数現れます。
どれだけ社会的に素晴らしい肩書や経歴があっても、こうしたミッション(目的や理念)が欠如していると、本当の意味で人の心を動かすことは難しいでしょう。
ただ、このミッションを明確にするには、時間を掛けて自己理解を深めることが必要になります。
日頃から、毎日のように
自分の人生の目的(ミッション)は何か?
自分の活動理念は何か?
社会にどう影響を与え、貢献したいのか?
このように問い掛けることが重要になります。
補足;ミッションの重要性
ミッションの重要性については、次の動画が参考になるかもしれません。
動画『優れたリーダーはどうやって行動を促すか』サイモン シネック:
3.エピソード
■3.関連エピソード
プレゼンの各所で、ストーリー(過去のエピソード)を話すのもおすすめです。
過去のエピソードを洗い出すために、次の質問の答えを考えてみて下さい。
プレゼンのメイン・テーマと関連するエピソードはないだろうか?
エピソードと言っても、自分自身の話に限らず、幅広く考えることができます。
例えば、ビジネスシーンなどでは、顧客(クライアント)がどんな問題に直面していて、(話し手のサポートを受けつつ)どう解決できたか?
など、自分が問題解決をサポートした時のケーススタディーを話すのも効果的です。
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毎回のプレゼンで使用できるような、「コアストーリー」を見つける場合は、次の質問の答えを考えてみて下さい。
あなたにとって、人生が大きく変わったきっかけは何でしょうか?
あなたの人生で、ターニング・ポイントになった出来事は?
あなたが今持つ価値観が形成されるうえで、最も大きな影響があった経験は?
あなたは、過去にどんな問題に直面し、どういう風にそれを乗り越えましたか?
こうしたストーリー(エピソード)を話すためのパーツを持っておくことで、自己紹介をしやすくなると思います。
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最後に
今回は、自己紹介の基本的な考え方&上達方法をご紹介しました。
自己紹介は単なる形式的なものではなく、プレゼン全体の成功に大きく影響を与える重要な要素といえるかもしれません。
少しでもご参考になれば嬉しいです。
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