人前で話すとき喉が締まる問題を解決する方法

呼吸法/発声法/話し方の改善

 

今日は、発声や話し方を改善するためのおすすめのストレッチを2つご紹介したいと思います。

 

人前で話をするとき、無意識に「喉が締まった話し方」をして息苦しくなってしまう

 

という方におすすめのメニューです。

 

一つは、舌のストレッチで、もう一つは、上半身のストレッチです。

 

順番に解説していくので、ぜひ試してみて下さい。

 

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◆1.舌根のストレッチ

日常会話やプレゼンのシーンで、喉が締まりやすい場合は、舌ベロの付け根(舌根)がかたくなっている可能性があります。

 

舌ベロは主に筋肉でできていて、

 

前方2/3の舌体と、後方1/3の舌根に分けられるのですが

 

この舌根(舌の付け根部分)の柔らかさは、発声のしやすさや喉の締まり(緩やかさ)に大きく影響します。

 

◆舌の構造
舌体…前方の部分(前方2/3)
舌根…付け根の部分(後方1/3)

 

そのため、喉が締まって息苦しい話し方になってしまうときは、まず舌根に注目して、次のストレッチ方法を試してみて下さい。

 

◆舌根のストレッチ方法

舌先を、前方・斜め方向・横方向などの各方向へゆっくりと時間を掛けて伸ばします。各方向で数十秒、できれば数分ほど掛けてください。

 

付け根部分(舌根)を伸ばし、ほぐすのが重要です。
※喉の力はできる限り抜いて下さい。

 

 

徹底的にやる場合は、10~20分程度続けるのがおすすめです。

 

※この方法は簡単なので、家でパソコン作業などをしているときもできるのですが、ずっと舌を外に出すため唾液が大量に出ます。机の上にティッシュを何枚か重ねて置いて受け止めるようにして下さい。

 

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◆2.上半身のストレッチ

もう一つ、喉が締まって息苦しくなってしまう話し方を改善するうえでおすすめなのが、次の上半身のストレッチ方法です。

 

これは上半身(特に、背中の方)を、左右交互に前方に傾けながら、泳ぐような動きでほぐしていく方法です。

 

◆上半身(背中)のストレッチ方法

1.上半身を軽く前方に傾けながら両手でつま先を持つ。届かない場合、足首を掴む or 膝に手を当てる形でOK。

 

2.ゆっくりと息を吐きながら上半身を前屈させ背中の筋肉を伸ばす。

 

3.両手でつま先を持ち、右膝と左膝を片方ずつパタパタと曲げ身体を揺らしながら、背中を右側・左側片方ずつ前屈して泳ぐような動きで上半身を伸ばす。

 

 

 

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これはふつうの長座体前屈とあまり変わらないのですが、特に背中の各部分を伸ばすように意識しながらストレッチを掛けるのがポイントです。

 

背中を何分割かして、

 

右肩に近いところ、左肩に近いところ、

背中の中央左の辺り、背中の中央右の辺り、

腰の右側に近いところ、腰の左側に近いところ、

 

という感じで伸ばしていきます。

 

◆イメージ図

 

※呼吸・発声系の悩みを、柔軟性を高めるなどの「身体的なアプローチ」で解決しようとする場合、身体の各部分を(解剖学的な知識を学んで)分割しながら、どの部位がその悩みの原因になっているかを探すことが重要です。ここでは舌や背中のストレッチをご紹介していますが、別の部位へのアプローチが効くことも考えられます。

 

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スピーチやプレゼン時に喉が締まると、息が続かなくなって苦しくなってしまいます。

 

以前、このような問題を抱えていたとき、この2つのストレッチでかなり改善できました。

 

効果は個人差があると思いますが、発声の悩みをお持ちの場合、ぜひ試してみて下さい。

 

 

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