「スピーチやプレゼンを上達したい」
「普段の自分の話し方の改善をしたい」
「人前で自信をもって話せるようになりたい」
このように考えた時、私たちプレゼンターは、一体何から取り組み始めればいいでしょうか。
恐らく、色々な方向性が考えられると思います。
プレゼンの原稿や資料を作成してみたり、発声や滑舌のトレーニングを行ってみたり、実際に人前で話す練習をしてみたり、、、
もちろん、これらも重要な要素になると思いますが、このサイトでは、
長期的な視点で考え、まずは「自己理解を深めること」を大事にしています。
実は、自分をより深く知ることは、一見遠回りなようで、プレゼンを最も効率的に上達する方法でもあると考えています。
※当サイトでは、プレゼンの上達方法を大きく3~4段階に分けて解説しています。
なぜ、自己理解を深めることは、スピーチやプレゼンを上達するうえで重要なのでしょうか。
今回は、この点について考えてみたいと思います。
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スピーチ、プレゼンとは何か?
そもそもスピーチやプレゼンのような、人前で話す行為というのは、本質的にどのような意味を持つものなのでしょうか。
例えば、あなたが誰かから突然このように依頼されたら、どう対応されるでしょうか。
「明日、あなたにスピーチをお願いしたいです。」
聞き手が少人数で、10人程度であれば、あまり緊張もせず、承諾されるかもしれません。
しかし、もしこんな風に言われたら、どうでしょうか。
「明日、〇〇さん(あなた)にスピーチをお願いしたいです。聴衆は、100万人います」
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恐らく、殆どの方が、そんな大勢の人の前で話すことはできません、と断るのではないかと思います。
では、100万人もの人々の前で話すことは、どうすれば可能になるのでしょうか。
もちろんこの「100万」というのは、少し誇張された数字ではあるのですが、
これほど大勢の人々の前で話す状況を具体的にイメージしてみると、スピーチやプレゼンの本質が見えてくるのではないかと思います。
それは、大勢の人々の前で話すことは、「メッセージ」(=他人や社会に伝えたいこと)を持つことによって初めて可能になる、ということです。
これは裏返すと、メッセージがないのに、人前で伝えたいことがないのに、スピーチやプレゼンをすることは、本来は不可能である、ということでもあります。
実は、この点こそが、人前で話す行為を上達するうえで、最も重要なポイントになります。
多くのメディアで、スピーチやプレゼンの上達方法が解説されるとき、「話し方」のような技術面に終始することがしばしばあります。
もちろんこうした技術的な部分はとても重要だと思いますし、実際に当サイトでも多く扱っています。
ただ、どれだけ口や舌を滑らかに動かせたとしても、社会的なメッセージを持っていないのであれば、スピーチやプレゼンを上達することは難しくなってしまいます。
というのは、メッセージを持たないということは、大勢の人前で話す「理由」がないことを意味するからです。
しかし、時間を掛けて自分の内面に向き合い、大勢の人々の前で話す理由=社会的なメッセージを見つけることができると、私たちは自発的に人前で話したいと思うようになります。
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誰がメッセージを持っているのか
スピーチやプレゼンを始めるうえで、「メッセージ」が重要であるとするなら、今度は
「メッセージ」はどこに存在するのか、という疑問が思い浮かびます。
一体誰が「メッセージ」を持っているのでしょうか。
これには明確な答えがあります。
それは、人生の目的(ミッション)がある人です。
スピーチとは自分の人生の目的(ミッション)に沿って、他人や社会に貢献するために取り組む活動である、と考えられます。
だからこそ、自分をより深く知ることが必要になります。
このサイトでは、スピーチ(プレゼン)とは、人生の目的に沿って、自分(あなた)の内側にあるものを他人や社会に分かち合う活動であるという考え方を中心に据えています。
スピーチの始め方「自分を知ること」の重要性
「自分を深く知ること」には色々な意味がありますが、スピーチの上達をする中で重要なのは、特に次の3つです。
①人生の目的(ミッション)
②メッセージ
③専門性、専門的なテーマ
①②人生の目的&メッセージ
①②人生の目的(ミッション)とメッセージ
スピーチ&プレゼンは、自分の人生の目的に沿って取り組む活動であるため、
「自分は何のために生きたいだろうか?」
この問いに明確な答えを持つことがかなり重要です。
そして、スピーチ・プレゼンの中で最も重要な要素であるメッセージは、人生の目的と切り離すことができません。
メッセージを明確にすることで、より確信を持った話し方ができるようになります。
専門性を考える
②専門性(専門分野)
プレゼン力を高めるためのもう一つ重要な要素は、あなたの専門性(専門分野)を決定・特定することです。
人生の目的を明確にするには、ある程度の時間が掛かるかもしれませんし、また、時間を掛けて考える価値があるものだと思います。
そのため、まずはあなたの専門領域・テーマから考えていくのもおすすめです。
なぜ、専門テーマが重要であるかというと、スピーチやプレゼンは、殆どのケースで
問題解決=他者がもつ悩みや課題をクリアすることと深く関係するからです。
そのため、あなた独自の専門性を明確にすることで、どんなテーマでプレゼンをすれば、ほかの人々が抱える問題を解消することに繋がるかを考えることが大事になります。
私の講座では、あなたの独自の才能や専門性を特定するためのサポートをご提供しているので、ぜひご参加ください。
自分をより深く知る方法
ここまで、自己理解を深めることの重要性をお伝えしてきました。
自分をより深く知るための最良の方法は、ワークに取り組むことです。
ワークというのは、自分に質問を投げ掛け、その答えを考えて書き出す作業のことですね。
10代から20代に掛けて、私はこの考えること(=ワーク)に時間を掛けて真剣に取り組み、そのおかげで自分のミッションを明確にすることができました。
例えば、ワークにはこのような種類のものがあります。
自分は何者だろうか?
私の人生の目的は何だろうか?
私はどんな人生を送りたいだろうか?
私はどんな風に人の役に立ちたいだろうか?
自分にできる他人や社会への独自の貢献の仕方とは何だろうか?
自分が他人や社会に伝えたいこと(=メッセージ)は何だろうか?
自分にとって、最高に充実した仕事・働き方とはどのようなものだろうか?etc…
このような質問に向き合い、考えることによって、自分自身への気付き・理解を深めることができます。
スピーチ、プレゼンの練習を通じて自分を知る
スピーチの能力を高めるために、自己理解が重要だとお話しましたが、スピーチの実践的な練習を先延ばしにする必要はありません。
なぜなら、話す練習をすることが、直接、自分を知ることに繋がるからです。
人前で話す練習をしていると、自然と自分の内側から言葉が出てくることがよくあります。
ですので、プレゼンの練習を続ける中で、インスピレーションを受け取ることも重要なのですね。
練習を重ねることで、
「そうか、自分は本当はこれを人に伝えたいのか」
このように自分の内側にあるメッセージに気付くことが起こります。
自己理解を深めることに取り組みつつ、一緒に練習を続けていきましょう。
まとめ
スピーチやプレゼンを上達するうえで、自分を知ることの重要性についてお話してきましたが、
まずは色々なワークに取り組んだり、実際に人前に立っているイメージをして練習をしながら、少しずつ自己理解を深めていくのがおすすめです。
少しでもご参考になれば嬉しいです。
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