【プレゼンの構成】基本的な考え方

プレゼンの構成

 

ここでは、プレゼンの基本構成についての、おすすめの考え方をご紹介します。

 

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プレゼンの基本構成:3フェーズ3レーン

 

スピーチやプレゼンの書籍などを読んでみると、

人前で話すときの話の構成の仕方には、色々あることがわかります。

 

「4つのステップで話しましょう」というものもあれば、5個程度のパートに分けているものもありますよね。

 

この分け方は恣意的なものなので、正解はないと思います。自分に合いそうなものを選べばいいかもしれません。

私の場合は、プレゼンの基本構成について、「3フェーズ」という風に捉えています。

この考え方では、次のように全体を区分します。

 

フェーズⅠ…「開始・導入のフェーズ」

フェーズⅡ…「問題解決のフェーズ」

フェーズⅢ…「終了・まとめのフェーズ」

とてもシンプルですが、このように、開始段階、中間段階、終了段階と3つの段階でプレゼンを捉えるようにしています。

 

各段階で、どんな要素が含まれるかは、こちらのスライドを参考にしてみてください。

 

 

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この3区分の分け方はもう少し後で詳細をお伝えしますね。

 

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もう一つ、プレゼンの構成について、先ほどの「3フェーズ」と合わせて使っている考え方があります。

 

それは、「3レーン」というものです。

 

この3レーンは、プレゼン中に言及する内容の分け方です。

 

プレゼンのなかで話す内容というのは、私が調べたところでは、大きく幾つかの種類(大体、3~5個ほど)に分けることができます。

そのいくつかの種類というのは、こういうものです。

—————————–

話し手自身について
(プレゼンターに関すること)

②プレゼンの主要テーマ

③その他テーマ

④聞き手について

—————————–

 

これらは、スピーチやプレゼン中に、話のテーマとしてスポットが当たる場所で、それを切り替えながら話を進めていくことになります。

 

 

例えば、精神科医が「うつ病の治療法」についてプレゼンを行うとしたら

主要テーマ➡「うつ病の治療法」ということになり

 

さらにそれに関連付けて現代の社会について考えを披歴する場合、
その他テーマ➡「現代社会」ということになります。

 

また日常の診療の中でのエピソードを話したら

話し手に焦点が当たることになり、

 

聞き手に「精神疾患の科学的なメカニズムをご存じですか?」と質問したら
聞き手に焦点が当たることになります。

 

 

もしプレゼンでの話の進め方に混乱してしまうことがあれば、このように分けてみるのも一つの手かもしれません。

 

私は、プレゼンの勉強を始めた頃、自分に合う話し方が全く分からず、

 

「プレゼンってどう話を進めて、どんな風に構成すればいいのだろう?」

 

こんな風に感じていたので、上記のような考え方で段々と話すことに慣れていきました。

 

※もちろん実際には、プレゼン中にこういう複雑なことを考える訳ではありません。

話すことに慣れると自然にできるので、飽くまで話を整理して理解したい場合に、使ってもらえればと思います。

 

 

 

 

この3フェーズ&幾つかのレーン(3レーンなど)によって、プレゼンの構成を最もシンプルかつ応用の利く形で把握することができます。

 

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フェーズⅠ~Ⅲ×3レーン概要

 

改めて、プレゼンの基本構成をまとめてみると、

3フェーズ×幾つかのレーン、として捉えることができます。

 

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フェーズⅠ~Ⅲの内容を3レーンと組み合わせてまとめてみます。

 

フェーズⅠは、「開始・導入のフェーズ」です。

 

このフェーズは、例えば以下のような内容を含みます。

 

・自己紹介

➡プレゼンターが簡単な自己紹介を行います。

 

・テーマ提示

➡プレゼンで扱うテーマを提示します。

 

・関連付け(接続)

➡そのテーマが聞き手とどう関係するかを明確にし、リンク付けします。

 

・ベネフィット提示

➡そのテーマが聞き手にどんなメリット、ベネフィットを与えるかを明確にします。

 

・質問・呼び掛け

➡聞き手に質問を投げ掛けます。

 

・アイスブレイク

➡場を和ませるような話を挿入します。

 

フェーズⅠでは、プレゼンター側は自己紹介を行ったり、テーマを提示して興味をひいたり、聴衆に質問をしたりします。

 

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フェーズⅡは、「問題解決のフェーズ」です。

 

このフェーズは、例えば以下のような内容を含みます。

 

①問題の背景・仕組みなどの解説

プレゼンで扱う悩みや問題の背景を説明します。

また、その問題を解決するための基礎知識・情報&大事な考え方を伝えます。

 

②自分の体験・エピソード

必要な場合、自身の体験をエピソードとして話すこともあります。

 

③問題の解決方法

その問題の解決方法を提示します。

 

スピーチやプレゼンは、問題解決と深い関係にあるため、

第二フェーズ(メイン・フェーズ)で特定の問題・テーマを取り上げ、具体的な解決方法や有効な考え方を示します。

 

④メッセージ核

プレゼンでは、問題を解決する方法を伝えると同時に、プレゼンターが伝えたいメッセージを届けます。

 

プレゼンは、人生の目的(ミッション)に沿って、他人や社会に対して自分の内側にあるメッセージを伝えるための活動であるため、

 

理想的には、スピーチは単調な文章をただ繋ぎ合わせたものではなく、自分が最も伝えたいこと(自分のメッセージ)を核心に据えた統一的なテキストであると考えられます。

 

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フェーズⅢは、「終了・まとめのフェーズ」です。

このフェーズは、例えば以下のような内容を含みます。

 

・メッセージの反復

・内容の要約・まとめ・振り返り

・エネルギー付与

・オファー

 

フェーズⅢでは、フェーズⅡまでの内容をまとめて整理して提示したり、フェーズⅡで伝えたメッセージを繰り返したり、またビジネス・シーンではセミナー等のイベントの案内をしたり、自社商品・サービスをオファーすることもあります。

 

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おすすめのプレゼンの構成方法

 

この3フェーズ3レーンの考え方は、シンプルであると同時に、あらゆるプレゼンの状況に対応がきく、汎用性の高い構成方法です。

 

そのため、プレゼンが直前に控えているときは、以下のスライドのような表を作成し

 

3フェーズ3レーンの各空欄に文章を書きこんでいってみてください。

 

ある程度書き込めたら、それをもとにプレゼンのリハーサルを行うと、スムーズに話しやすくなると思います。

 

 

少しでもご参考になればうれしいです。

 

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