プレゼンにおける「話の一貫性」を保つ方法

プレゼンの考え方

 

今日は、プレゼンにおける「話の一貫性」を保つ方法についてご紹介したいと思います。

 

一貫性は、プレゼンについて考えるうえで欠かせない要素ですが、背景に少し複雑な仕組みがあります。

 

話の一貫性を保つためには、そのメカニズムを理解したうえで、戦略を立てることが重要です。

 

今回は、そのメカニズムをできる限り分かりやすく解説していくので、プレゼンの構成を見直すとき、参考にして頂けたらと思います。

 

※この記事は、後半部分を加筆・修正中です。

できる限り早く書き上げたいと思いますが、ご了承ください。

 

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「一貫性」を保つための結論と全体像

 

まず最初に、「話の一貫性」を保つための結論と全体像を解説します。

 

結論;「話の一貫性」を保つ方法

 

結論としては、プレゼンの冒頭から終わりまでを貫く「軸」または「枠組み」作ることが、「一貫性」がある話し方をするうえで最も重要です。

 

この軸、あるいは枠組みは、プレゼン全体における結論&メッセージ部分を核として構築されるもので、

 

この軸や枠組みに沿って話しを進めることで、

 

プレゼン全体に統一感を与えられると同時に、一貫性が崩れる原因となるマイナス要素をなくすことができます。

 

以下は、その軸・枠組みのイメージ図です。

 

※下のスライドの青い縦長の長方形の部分をご覧下さい。

 

 

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「一貫性のある話し方」をするためのイメージ

プレゼン全体を貫く軸(枠組み)は、話し手にとって、最も重要度が高い結論・メッセージ部分を中心に作ります。

 

これは飽くまでイメージなのですが、まず結論&メッセージ部分を核として、その範囲を少しずつ同心円状に拡大していき、

 

プレゼンの序盤や終盤でも「核=結論・メッセージ」を意識してセリフを作りプレゼンを構成することが、一貫性を保つために非常に重要です。

 

 

このイメージを掴んでいただけると、いつでも一貫性のある話し方が可能になりますので、ぜひ意識してもらえたらと思います。

 

◆補足;結論・メッセージの強力さ

ただ、実はこの方法には少し条件があります。それは、プレゼン中に提示する結論&メッセージ部分がある程度強力で、かつ抽象度が高いことです。結論&メッセージが弱いと、序盤や終盤まで範囲を広げて枠組みを作るのが少し難しくなります。

 

 

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「プレゼンの軸や枠組み」を作るべき理由とは?

「話の一貫性」を保つために、こうした軸や枠組みを作るべき最大の理由は何でしょうか?

 

最大のメリットは、プレゼン全体の内容をしっかりと統合できることです。

 

逆に言えば、もし軸や枠組みといった構造が欠けてしまうと、プレゼンのどこかの部分で「ズレ」が生まれてしまいます。

 

「話に一貫性がある」とは、裏返せば、どこにも「ズレがない」と解釈できるので、

 

そもそもズレが全く生じないような構造を持たせることが、プレゼンを成功させるうえで決定的に大事な要因になります。

 

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「プレゼンの軸・枠組み」を構築する条件とステップ

プレゼンの軸(枠組み)をつくるためには、

 

次のような幾つかの条件とステップをおさえることが大事です。

 

条件➡プレゼンの全体像を把握する「見通し」を持つ

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ステップ1.プレゼン内で伝えることの優先順位を決定

ステップ2.結論&メッセージを明確にする

ステップ3.不要な情報をなくす

ステップ4.結論&メッセージと他の箇所の整合性を確認

 

 

プレゼンの全体像を把握する「見通し」を持ったうえで、

 

聞き手に伝えたいことの「優先順位」を決定し、全体の「結論・メッセージ」を明確化しつつ「不要な情報」を排除し、全体の「整合性」をとることが、

 

「一貫性のある話し方」をするために、とても重要です。

 

以下では、これらを順番に確認していきます。

 

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プレゼン全体の見通し

 

プレゼンを行うとき、話し手は、全体像をしっかりと把握していることが重要です。

 

これをプレゼンにおける「見通し」といいます。

 

全体像の把握をするための見通しを持つことは、「一貫性のある話し方」をするための心理的な条件(前提)となるものなのです。

 

 

以下の図の右側部分をご覧下さい。

 

話し手(あなた)の意識をお皿だと見立てると、プレゼンの①序盤・②中盤・③終盤の具体的な内容やセリフをすべて同時にお皿の上に乗せられると、全体像が把握できることになります。

 

もしこのお皿、つまりあなたの意識上から①②③のどれかが零れてしまうと、プレゼンの中でどんな風に話を展開するか分からない曖昧な部分が生じてしまいます。

 

 

◆補足;プレゼンにおける記憶の働き

プレゼンの全体像を把握する見通しを持つうえで、短期記憶(ワーキング・メモリ)が重要な役割を果たしています。こちらの記事で記憶についてまとめていますので、良ければご覧下さい。

【資料編】言語化のメカニズムまとめ

 

 

この全体への「見通し」が欠けたまま話し始めると、どうなるでしょう?

 

これまで誰かと会話したり、人前で話すシーンで

 

「あれ、自分は本当は何を言いたかったんだっけ?」

「一番言いたかったことと違う話になってしまった…」

 

こんな風に感じた経験をお持ちではないでしょうか。

 

「話の一貫性」がなくなる最大の原因の一つは、実は「見切り発車」にあります。

 

この見切り発車を防ぐには、予め全体像を把握する見通しを持つことが必要になるのです。

 

◆補足;即興(アドリブ)でも上手に話す方法はある
ここで「全体への見通しがないと話せないとしたら、即興(アドリブ)で話すことは仕組み的に不可能ではないか?」と疑問に思われるかも知れません。
しかし、ここでは紙幅が足りないため省略しますが、即興でもうまく話す方法は存在します。例えば、あなたにとって最も得意なテーマ(専門領域)にコミットすること、自由度が高い話し方の型(パターン)を幾つも持つことなどです。これについてはまた別の記事で解説したいと思います。

 

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全体像の見通しを持つには?

では、プレゼン全体への見通しを持つためには、どうしたらいいでしょう。

 

最も大事なのは、プレゼンの構成段階で、聞き手に伝えたいことの優先順位を決定し、不要な情報を一度すべて切り捨てることです。

 

プレゼンは、口頭で大量の情報を扱う技術なのですが、初めから情報量が多すぎると、全体像が把握できません。

 

全体像の見通しを持つためには、まずプレゼン全体から余計な情報をすべて削ぎ落し、骨格部分を浮かび上がらせることが重要です。

 

プレゼンを構成するテキスト(言葉や表現)のなかで、優先順位をつけ、不要な情報をなくし、重要な部分だけを抽出することで、全体の構造を把握することができます。

 

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結論・メッセージの明確化

 

ご存じの通り、プレゼンにおいて結論・メッセージは最も重要な要素なのですが、

 

実は意外と、話し手にとってこの要素が明確になっていないケースはよくあります。

 

というより、正確に言えば、

 

「結論が明確になっている」と思っていても、いざ話し始めると

 

「話し手が予想していたよりも不明瞭だった」というケースが非常に多いのです。

 

そのため、話の一貫性を作るために、結論・メッセージ部分を再度見直すことはとても重要です。

 

話し手にとって最も大事な結論・メッセージを明確にするには、優先順位(プライオリティー)の決定という考え方が重要です。

 

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優先順位(プライオリティー)を決める

プレゼンにおける結論・メッセージを明確にするうえで最大のポイントになるのが、優先順位(プライオリティー)です。

 

この優先順位付けによって、プレゼンの全テキストのなかで、重要度の違いが明確になります。

 

優先順位を考えるときは、以下のステップで行います。

 

優先順位の決め方

ステップ①箇条書きをつくる

ステップ②優先順位を決定

ステップ③余分な情報を捨てる

 

 

プレゼンを構成するときはまず、話し手(あなた)が伝えたいことをすべて箇条書き(リスト化)にしたうえで、優先順位(プライオリティー)を考えます。

 

最終的な結論を一言でいうとどうなるか?

 

あなた(話し手)にとって、最も優先順位が高いメッセージは何か?

 

もしプレゼン中に、たった一つのポイントしか伝えられないとしたら、どの項目を選ぶだろうか?

 

この質問によって、話し手が伝えたいと思う項目のなかで、どれが最も重要度が高いのかが明らかになります。

 

ここで大事なポイントは、

 

最も優先順位が高い項目を決めると同時に、

優先順位が低い項目を見分けて削除することです。

 

本来、優先順位が低い項目を残してしまうと、それがノイズとなって全体像の把握(見通し)がしにくくなりますし、

 

一貫性のあるプレゼンの構成を作れなくなってしまいます。

 

そのため、プレゼンのテーマに応じて、不要な部分は思い切って削除して下さい。

 

 

この優先順位(プライオリティー)を決定するステップに取り組むことで、次のステップとして「軸」や「枠組み」の構築に取り組むことができます。

 

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優先順位の決め方は、こちらの記事を参考にしてみてください。

 

参考記事:優先順位の決め方を学ぶ

プレゼンでシンプルな話し方をする方法
プレゼンをシンプルでわかりやすい話し方にしたい方必見!優先順位を決めるコツとポイントを解説。この記事を読むことで、プレゼンの内容を整理し、効果的に伝える方法がわかります。

 

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全体の軸・枠組みをつくる

 

結論・メッセージが明確になったら、今度はプレゼンにおける一貫性を保つための「軸、または枠組み」を構築します。

 

※プレゼンの構成は、すべて「結論・メッセージ」を中心に組み立てていきます。

 

プレゼン構成のチェックポイント

まず最初にチェックしたいのは、次の3点です。

 

1.結論・メッセージ冒頭部分の一致

2.結論・メッセージ終盤部分の一致

3.冒頭部分終盤部分の一致

 

先ほどのスライドに登場した、「プレゼンの軸・枠組み」を表す青色の長方形のイメージを覚えているでしょうか。

 

位置関係をよく見てもらうと、結論・メッセージ部分と冒頭・終盤が一致しているかを確認することで、全体の一貫性を保ちやすくなることにお気づきになると思います。

 

そのため、まずはこの3点が直線上に並んでいるかを確認して下さい。

 

 

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一貫性の確認の事例

 

※以下、追記中です。

 

 

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一貫性と論理性&説得力

 

「一貫性」という要素は、ほかのプレゼンの要素と深い関係を持っています。

 

その代表的な要素が、「論理性」と「説得性」です。

 

そのため、「一貫性」について完全に解明するためには、この3つの要素をすべて同時に説明する必要があります。

 

※「論理性」と「説得性」については、現在「論理的な話し方をする方法」や「説得力のある話し方」という記事を執筆中です。

 

ここでは先に少し一貫性と論理性&説得性の関係について、少しだけ触れたいと思います。

 

一貫性と論理性(論理的な一貫性)

 

「一貫性」という言葉から、すぐに「論理的な一貫性」という言葉を思い浮かべる人も多いと思います。

 

一貫性と論理性は、まったく同じ概念ではないものの、お互いに補完しあうところがあります。

 

一貫性のある話し方をするうえで、論理的であることは大事な条件の一つだと言えます。

 

こちらの記事で、論理的に話すための方法について、ご紹介しています。

プレゼンで論理的に話す方法【応用編】

 

一貫性と説得力について

 

もう一つ「一貫性」と深く関係があるのは、「説得性」です。

 

一貫性がある話し方をするために必要な、プラスアルファの条件の一つとして、「説得性」があります。

 

この「説得性」という要素も、かなり複雑なメカニズムがあるため、全体像をまとめる記事を執筆中です。もう少々お待ちください…。

 

説得力のある話し方をする方法

→coming soon

 

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一貫性を保つためのチェックリスト

 

これまで「話の一貫性」を保つためのポイントをお伝えしてきましたが、最後に重要項目をまとめたチェックリストを作成しました。

 

このチェックリストを参考に、あなたのプレゼンの構成方法や話し方の振り返りをしてみて下さい。

 

◆「一貫性があるプレゼンの構成方法」チェックリスト

▢プレゼンの全体像を把握する「見通し」を持てている

▢聞き手に伝えることの「優先順位」を決定している

▢最も優先順位が高い「結論・メッセージ」が明確である

□優先順位が低い「余分な情報」を削除している

「結論&メッセージ」部分と序盤・終盤の整合性がある

 

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最後に

 

最後までお読みいただきありがとうございます。

 

ボリュームが多くなってしまいましたが、少しでもご参考になれば嬉しいです。

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