人前で話すのがラクになる「深い呼吸」を手に入れる方法

呼吸法/発声法/話し方の改善

 

今回は、人前で話すのが楽になる

 

「深い呼吸」ができるようになるためのシンプルな方法をご紹介したいと思います。

 

・・・

 

「深い呼吸」を手に入れる方法

 

例によって、まず結論からお話ししたいのですが、

 

人前で話すときに欠かせない「深い呼吸」を手にれるには、

 

「これ以上は、呼吸が深いと言える」

「これ以下は、呼吸が浅いと言える」

 

このように判断を下せる、明確な基準を持つことがとても重要です。

 

 

これはどういうことかと言うと、

 

「呼吸の深さ」に、明確なボーダーライン(境界線)を設定することが大事だという意味です。

 

その理由は、後ほどご紹介します。

 

・・・

 

「深い呼吸」の基準とロングトーン

 

では実際に、どんな基準を設定するかということなのですが

 

プレゼンを実践するうえでは、まず次のラインがおすすめです。

 

◆深い呼吸の基準(Ⅰ):

ロングトーンの平均の持続時間 ➡ 30秒以上

 

※呼吸&発声を平均して30秒以上続けることができる

 

 

・・・

 

ロングトーンというのは、ボイトレの時によく使われる呼吸・発声の安定性や持続性を確認する練習方法で、プレゼンの練習でも役立ちます。

 

◆ロングトーン・チェックのやり方

ステップ①ストップウォッチを用意して下さい。

ステップ②できる限り長く「あ~~~~~」という発声を維持してみてください。

 

息を吸って、ストップウォッチのボタンを押すと同時に「あ~」と声を出していきます。

 

何秒ほど発声を続けられたでしょうか?

 

※スライドに秒数の目安を記載してみたので、確認してみて下さい。

 

 

・・・

 

シンプルな基準を設定するメリット

 

ロングトーンの平均の持続時間 ➡ 30秒以上

 

これは、特に実用性とシンプルさを重視した基準です。

 

以前に、「呼吸の深さとプレゼンでの話しやすさ」を測る実験をしてみたことがあるのですが、

 

ロングトーンを30秒以上続けられると、ある程度安定した話し方ができることが分かりました。

 

私の場合、これ以下の10~20秒ほどだと、途中で息が続かなくなることが多く、人前で話すには少し心もとないです。

 

もちろん、呼吸の深さや話しやすさには個人差があると思うので、この基準は絶対のものではありません。

 

例えば、

 

—————————————

最初は簡単なラインからスタートしたい場合

基準0:ロングトーンの持続時間→20秒以上

 

呼吸法を高いレベルで習得したい場合

基準Ⅱ:ロングトーンの持続時間→40秒以上

—————————————

 

このようにあなたの目標に応じて、自由に調節してもらえればOKです。

 

とにかく、

 

シンプルかつ分かりやすい、自分なりの明確な基準を持つことを重視してもらえたらと思います。

 

 

30秒以下→呼吸が浅い


30秒以上→呼吸が深い

 

 

このように明確な基準値や境界線(ボーダーライン)があると、

 

①現在の自分の「呼吸の深さ」をハッキリ判断できる

「呼吸が浅い」状態になると、すぐに気付ける

呼吸法の練習を、どれくらいの量まで行えばいいか判断できる

呼吸の深さを自分で調整できる

 

このように様々なメリットがあります。

 

・・・

 

「深い呼吸」とは何か

 

ここで改めて、そもそも「深い呼吸」とは何かを考えてみたいと思います。

 

色々な呼吸法を実際に試しながら考えていくと、

 

「深い呼吸」とは、定義の問題だ

 

ということに気付きます。

 

というのは、職業や環境、ライフスタイル等によって、必要とされる呼吸の深さは変わると思われるからです。

 

例えば、

 

・ヨガの行者が瞑想のために行う呼吸の深さ

・フルートの奏者が楽器の演奏のために行う呼吸の深さ

・競泳の選手が試合で使う呼吸の深さetc..

 

これらの人々にとって必要な呼吸の深さは違いますよね。

 

プレゼンで必要な呼吸の深さも同様でしょう。

 

このように考えると、深い呼吸とは

(それぞれの立場で)

 

「深い呼吸とは、◯◯◯である」という風に基準を決めて、それをクリアできた呼吸のこと

 

だと言えると思います。

 

だからこそ、自分の目的に照らして、呼吸の深さの基準を設定する必要があるのです。

 

呼吸を深めるためのトレーニング方法は色々ありますが、

 

もし明確な定義や基準がないと、いまの自分の呼吸が良いのか悪いのかを判断できず、曖昧になってしまいます。

 

勿論、基準はしっかりした適切なものである必要がありますが、

 

こうした基準があれば、いまの自分の呼吸の深いか否かをハッキリと把握できますよね。

 

練習よりも大事なこと

 

そして、明確な境界線(ボーダーライン)を設定することは、

 

ただ漠然と呼吸・発声のトレーニング方法を学んだり実践するよりも、大事だったりします。

 

というのは、もしトレーニングを一定の期間頑張って続けて、呼吸がある程度深くなったとしても、

 

その後練習を継続できなければ、元に戻ってしまう可能性が高いからです。

 

仕事やスポーツ等でいつも呼吸を意識する時間があればいいのですが、

 

現代の私たちのライフスタイルだと、「深い呼吸」をずっと維持することは、本当に難しいです。

 

こういう場合でも、明確な基準があれば、今の自分の呼吸がどれくらい深いかを、常に測定する(判断する)ことが可能です。

 

また呼吸法や発声法のトレーニングをどれくらいの量まで行えばいいかも、判断することができるでしょう。

 

そのため、まず自分なりに「深い呼吸」とは何かを決めて、一つの基準を持っておくことをおすすめしたいと思います。

 

・・・

 

 

最後に

 

今回は、人前で話すうえで大事な「深い呼吸」をするためのポイントをご紹介しました。

 

30秒以上か以下か、というのは少し単純過ぎるかもしれませんが、とにかくシンプルな基準を決めるメリットは大きいと思います。

 

実際に私も効果を感じられた考え方ですので、ぜひ試してもらえたらと思います。

 

少しでもご参考になれば嬉しいです。

 

無料プレゼント

これまで「言葉がうまく出てこない…」という問題で
お悩みになった経験はありませんか?
当サイトでは「マルティプル・レイヤー」という、
短期間で効率的に言語化力をアップするための新しい考え方・アプローチを開発しました。
この方法を学んでいただくと、「今後、一生言語化に困らなくなる方法」がわかります。
動画と図解資料を用いて詳細かつ分かりやすくポイントを解説した動画を作成しました。
↓ ↓ 
✓『【徹底解説】言語力を極限まで高める新アプローチ』(動画約13分)

LINE登録でお受け取り頂けるので、ぜひご参加下さい。
(※メッセージが不要な場合、すぐに解除できるのでご安心下さい。

呼吸法/発声法/話し方の改善
馬渕をフォローする
専門家のためのプレゼン研究所

コメント

タイトルとURLをコピーしました