プレゼンがうまくなる語彙力の高め方

言語化スキル

 

今回は、語彙力を高めるうえでとても大事な考え方をご紹介します。

 

この考え方は、人前で話す力と深く関係するため、ぜひゆっくりお読みいただけたらと思います。

 

まず最初に、語彙力の仕組みについて、少し話をさせて下さい。

 

・・・

 

語彙力は、私たちが持つ脳の機能と、深く関係しています。

 

語彙力は、言い換えると、

 

できる限り多くの、豊富な言葉について記憶し、それを自由に好きなタイミングで使えること

 

だと考えられます。

 

そして、この語彙力の背景には、科学的な仕組み(メカニズム)があります。

 

語彙の仕組みについて考えるうえで、とても大事な役割を果たすのが、レキシコンという言葉です。

 

・・・

 

レキシコンとは、私たちの脳内にある語彙(ボキャブラリー)の集まりのことだと考えてください。

 

こちらのスライドをご覧下さい。

 

 

私たちは、脳内に大量の語彙をプール(保管)していて、

 

それを使うことで「話すこと」をしています。

 

※このレキシコンについては、こちらもご覧下さい。

人前で話すとき言葉が出てこない2つの理由とは?【レキシコン】

 

よく私たちは、「語彙力がある」または「語彙力がない」という言い方をしますが、

 

これは、もう少し分解してみると、次のことができているかどうか、という風に考えられます。

 

◆語彙力がある状態とは?

①頭の中に、大量の語彙をプール(保管)できている(インプット

②その語彙を、全体的にうまく使いこなせている(アウトプット

 

 

まず前提として、できる限り多くの語彙が記憶できていることが必要になりますが、

 

これはインプットの段階でのポイントですね。

 

次に、多くの語彙を覚えたうえで、それを使いこなせるようにする、ということが必要になります。

 

これは、アウトプットの段階でのポイントですね。

 

これを先ほどのレキシコンと合わせて言うと、次のように表現できます。

 

◆語彙力がある状態とは?

①脳内の言葉の保管庫レキシコン)に、十分な語彙が含まれている

②その語彙を、いつでも自由に使うことができる

 

・・・

 

「語彙力がある」という状態は、敢えて分解するとこんな風に考えられると思います。

 

では、具体的には、どうすれば語彙力を高められるのでしょうか。

 

・・・

 

最もおすすめな練習方法として、表現の重ね合わせ、というものがあります。

 

これはプレゼンなどの練習の段階で、原稿などの文章に対して、様々な表現を重ね合わせて話すことを言います。

 

大量の表現を重ね合わせた文章を読む練習をすることで、語彙力を高めることができます。

 

・・・

 

少し事例を挙げてみますね。

 

何かの文章作品を読んだとき、それを肯定的に評価するような表現を考えたとします。

 

次の2つのパターンを、見比べてみてください。

 

◆パターン①シンプル

この作品は、とても面白いです。

 

◆パターン②表現の重ね合わせ

この作品は、

 

非常に面白く/引き込まれ/深く考えさせられる内容で/展開が予想できず/伏線が散りばめられ/プロットが錯綜しており/壮大なスケールで/普遍的なテーマを扱い/多面的な解釈ができ/深い余韻が残り/…

 

 

パターン①は、特に工夫をしていない普通の文章です。

 

私たちは、プレゼンの練習をするとき、ふつうはパターン①の文章構成を使っています。

 

これは間違っていないのですが、語彙力を高めるうえでは、あまり効率的ではなく、役立ちません。

 

なぜかというと、

 

◆パターン①シンプル

この作品は、とても面白いです。

 

この方法だと、使われる表現が少な過ぎて、

 

脳内の語彙のグループ(レキシコン)を活性化することができないからです。

 

通常のプレゼン原稿や普通の文章は、このように構成されているのですが、

 

この文章構成では、語彙力を高めることは難しくなってしまいます。

 

次に、もう一つのパターン②を確認しましょう。

 

◆パターン②表現の重ね合わせ

この作品は、

 

非常に面白く/引き込まれ/深く考えさせられる内容で/展開が予想できず/伏線が散りばめられ/プロットが錯綜しており/壮大なスケールで/普遍的なテーマを扱い/多面的な解釈ができ/深い余韻が残り/…

 

このパターンでは、表現の重ね合わせ、というものがされています。

 

本来は語彙を一つだけ使うところで、さらに大量の語彙を重ね合わせて文章を構成してますよね。

 

プレゼンの練習の段階で、このような文章構成で話す練習をしておくと、大幅に語彙力を高めることができます。

 

表現の重ね合わせをすると、脳内の大量の語彙(レキシコン)を呼び起こして、活性化することができるからです。

 

このように、複数の語彙を重ね合わせて、話すときの選択肢の幅ができる限り広がるように練習をすることで、

 

語彙力を高めることができます。

 

・・・

 

このように複数の語彙・フレーズを重ね合わせ、予め使える選択肢を増やしておくことによって、

 

話すときの自由度が高まり、プレゼンでもすらすら話せるようになります。

 

この方法は、プレゼンの悩みの多くを解決することが可能なので、ぜひ試してみて下さい。

 

・・・

 

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