プレゼン中のフィラーを気にしすぎなくていい理由

呼吸法/発声法/話し方の改善

 

このサイトでは、いくつかの記事でプレゼン中のフィラーを解消する方法を紹介していますが、個人的には

 

「フィラーは何が何でも完全になくすべきだ」という風には考えていません。

 

むしろ、フィラーは「最終的には、気にしすぎなくてもいい」と思っています。

 

最初から「フィラーは問題する必要は全くないよ」と言いたい訳ではなく、

 

「最終的には、気にしすぎない」というのがポイントです。

 

これには幾つか理由があります。

 

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◆理由①完全になくすことは難しい

 

プレゼンにおけるフィラーは、量的な程度の問題であるといえます。

 

つまり、完全な無し(ゼロ)有り(百)のどちらかではなく、その中間(1~99%)があります。

 

これはフィラーについて考えるうえで重要なポイントの一つです。

 

フィラーは、大量に出てしまうこともあれば、少しだけ出てしまうこともあるということですね。

 

そして、実際に試してみると、フィラーを完全になくすことは、結構難しいです。

 

もし自分が過度に話しにくかったり、聞き手にとって不快でない程度であれば、完全になくさなければ、と過度に厳しく考える必要はないと思います。

 

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◆理由②心理的な理由

もう一つの理由は、話し方について完璧主義的に考えると、逆にデメリットが大きくなり過ぎる可能性があることです。

 

フィラーに限らずですが、自分の話し方についてあまりに厳しくし過ぎると、

 

人前で話すのが嫌になったり、苦しく感じてしまったり、プレゼンを楽しめなくなってしまうかもしれません。

 

話し方に関する悩みは、深刻なもののことも多いです。

 

例えば、流暢に話すことが難しくなるような障碍があったりする場合、それを完全に克服することは本当に難しいです。

 

そのため、完璧主義的に考えないようにするのがおすすめです。

 

うまく話せないとき、あまり自分を責めない、ということですね。

 

※プロを目指す場合はまた話しが変わります。

 

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とはいえ、最初からフィラーを放置してもいいよ、と言いたい訳でもありません。

 

例えば、フィラーの背景に、言語化のスキル不足が原因として隠れているケースがあります。

 

この場合、言語化力を高めることに向き合わないと、いつまでも話す力を高めることができずに、問題を先延ばしにするだけになってしまいます。

 

それに、もし大量にフィラーが生じてしまっていると、うまく話せずに気になってしまうはずです。

 

そのため、基本的には、対策を打つのがおすすめです。

 

では、具体的に何から始めればいいでしょうか。

 

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まず最初に取り組んでほしいのが、フィラーの原因を特定する、ということです。

 

フィラーは、それ自体が問題であるというより、背景にある原因について考えてみることが重要です。

 

例えば、人前で話すとき、緊張や焦りから上手に喋れずにフィラーが生じることがあります。

 

この場合必要なのは、フィラー自体をなくそうとすることではなく、心理的な課題をクリアするためのアプローチです。

 

このように、フィラーの背景を考えることが大事です。

 

こちらの記事でフィラーの幾つかの原因を紹介しているので、参考にしてみて下さい。

プレゼン中のフィラーを解消する方法│3つの原因とその解決方法

 

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次に、原因が特定できたら、今度はそれに応じた対策を打って、量を徐々に減らしていくのがおすすめします。

 

先ほど書いた通り、フィラーは量的な程度の問題で、0~100%までの量が考えられます。

 

これは感覚的な基準なのですが、最初はフィラーが60~70%くらいの割合で生じていたとして、

 

最終的に、プレゼン全体で5%以内ほどに抑えられれば、かなり話し方が改選できたことになりますよね。

 

このようにざっくりでいいのでグラデーションで捉えて、減らすことを意識していきます。

 

そして、このようにプレゼンの練習を行ない、フィラーを解消するための対策をすべて打ったら、

 

それでも最終的に数%くらい生じるフィラーについては、気にしないようにする、というのがいいのではないかと思います。

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