プレゼンにおけるジェスチャーの効果的な練習方法とは?

ジェスチャー

 

今回は、プレゼンにおけるジェスチャーの練習方法をご紹介します。

 

スピーチやプレゼンにおいて必要なスキルは、大きく言語化スキル/非言語的なスキルの2種類に分けることができます。

 

前者の言語化スキルとは、文字通り話し手が自身の考えやメッセージを言葉に置き換えるスキルです。

 

後者の非言語スキルは、主に聞き手に視覚的情報を通じて伝達するスキルです。

 

非言語には、例えば、表情、姿勢、ジェスチャー、スライド資料などの視覚的な表現が含まれます。

 

◆プレゼンを構成するもの
言語的な部分…話し手が自身の考えやメッセージをスムーズに適切な言葉・表現に置き換える技術(言語化スキル)。

 

非言語的な部分…姿勢、表情、ジェスチャー、スライド資料など、主に視覚的な情報を用いて聞き手に訴えるノンバーバルな技術。(非言語スキル

 

今回は、このなかで非言語的な表現として重要なジェスチャーの練習方法をご紹介します。

 

プレゼン研究所
プレゼン研究所

今日は、視覚的な表現であるジェスチャーの上達方法をご紹介します!

 

この記事は、こんな方におすすめです。

 

言語化スキルを磨きたい

プレゼンを上達したい

プレゼンの上達方法を学びたい

言語化のメカニズムを学びたい

人前で自信をもって話せるようになりたい

自分の意見や考えを言葉で伝えられるようになりたい

 

・・・

 

ジェスチャーの全体像

 

ジェスチャーを効率的に上達するには、「ジェスチャーの全体像」を把握することが重要です。

 

ジェスチャーの全体像は、こちらの記事で解説しているため、ぜひ読んでみて下さい。

 

プレゼンにおけるジェスチャーの全体像&考え方まとめ
今回は、プレゼンにおける非言語スキルとして重要なジェスチャーについて解説していきます。 特に、ジェスチャーの分類と表現方法を整理して、全体像を提示したいと思います。 このジェスチャーの全体像を学ぶことで、練習がしやすくなると...

 

ここでは、全体像の把握は割愛して、ジェスチャーの分類方法のみ、振り返りたいと思います。

 

ジェスチャーを習得するには、まずこのようにジェスチャーの種類を分けて把握するのが一番の近道です。

 

 

ジェスチャーの分類

 

ジェスチャーは、次のように大きく2つに分類して考えることができます。

 

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調整的ジェスチャー

指示的ジェスチャー

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①調整的なジェスチャー

プレゼンターが話すとき、喋りのリズムやテンポを調整する役割をもつ身振り手振りを、調整的なジェスチャーと言います。

 

これはプレゼンの中で、自然な身体の動きによって、間をとったり、緩急をつけたり、スピードを変えるときの話し方に連動させて行う身振り手振りです。

 

②指示的なジェスチャー

指示的なジェスチャーとは、具体的な指示対象がある身振り手振りのことです。

 

例えば、

 

「3」や「5」のような数字、

「本」や「パソコン」のようなモノ、

「読書」「執筆」のような行動、

「期間」や「推移」のような時間の幅や流れ、

「大小」や「前後」のような空間的な量や位置関係、

 

これらはすべて、姿勢・表情・手の形や動きによって、直接的または間接的に、表現することができます。

 

このとき個々のジェスチャーは、具体的な指示対象を持っています。

 

これが指示的なジェスチャーです。

 

◆ジェスチャーの分類
調整的(非指示的)
リズムやテンポを調整する機能を持つ身振り手振り。

 

指示的
具体的な概念や対象を表し、明確な意味を持つ身振り手振り。

 

ジェスチャーは視覚的な表現であり、言葉だけで伝えることは難しいので、イメージを共有するために、参考動画をご紹介します。

 

 

※参考動画:

人間行動学の世界的な権威として知られるジョン・F・ディマティーニ博士の動画です。

 

 

この動画を見ながら、今お伝えした、

 

①調整的なジェスチャー

②指示的なジェスチャー

 

この2つのジェスチャーを判別してみて下さい。

 

恐らく、この両方が色々なシーンで組み合わせて使われていることにお気付きになると思います。

 

※この分類方法については、下記スライドの左側を参照して下さい。

 

 

・・・

 

ジェスチャーの練習の方向性

 

先ほどの分類を振り返ってみると、

 

調整的なジェスチャーは、プレゼンの内容に関係なく使用できますが、

 

指示的なジェスチャーは、プレゼンの内容によって、どんなものが使えるかが変わってくることが分かります。

 

そのため、こうした分類方法を採用することで、ジェスチャーの練習が格段にやりやすくなります。

 

方向性としては、

 

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まず①調整的なジェスチャーを練習し、

次に②指示的なジェスチャーを少しずつ取り入れる

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こんな風に練習をするのがおすすめです。

 

 

ジェスチャーの練習方法

 

ジェスチャーの練習方法は大きく分けて3つあります。

 

①モデリング

第一の練習方法は、モデリングです。

 

ジェスチャーについては、一番効果的なのは、このモデリングだと思います。

 

私の場合は、プレゼンの方法だけでなく、ジェスチャーも、先程のディマティーニ博士の動画を参考にさせてもらっています。

 

こういう海外のプロの講演家の方でもいいですが、例えば、俳優さんとか、お笑い芸人さんなど、テレビに出てる方とかでもいいと思います。

 

プレゼンが上手で身振り手振りが洗練された人や、「人に見られる仕事」をしている方を参考にするのがおすすめです。

 

②パターン化

第二の練習方法は、パターン化です。

 

あなたがプレゼンで話す内容のなかで、よく使う言葉やフレーズがないかを探して、

 

それを表現する身振り・手振りの型(パターン)を考え、動きを再現してみて下さい。

 

先ほど、指示的なジェスチャーという用語をご紹介しましたが、

 

使用する頻度が多いジェスチャーを一つずつ増やしていくことで、確実にプレゼンのなかで使える動きが増えていきます。

 

例えば、私の場合、哲学的な考え方として「観点(パースペクティヴ)」という抽象概念を使う頻度がかなり高いのですが、

 

この「観点」を表現するためのジェスチャーを決めていて、いつも使うようにしています。

 

このように、よく使う言葉や概念があれば、パターン化しておくのがおすすめです。

 

③客観的に見直す

最後に、とても重要なのが、自分の姿を撮影してチェックすることです。

 

面倒に感じることもあるし、結構大変なんですが、、、本当に重要です。

 

表情や姿勢、ジェスチャーは、自分では自然にできていると思っていても、客観的に見てみると不自然だったりすることがよくあります。

 

例えば、私の場合、以前に自分のプレゼンの様子をチェックしたとき

 

手が必要以上に動いていて落ち着きがないように見えるな、と感じたことがありました。

 

このように、「ジェスチャーが洗練されているか否か」という視点で、自分の姿を厳しく、客観的にチェックするのがおすすめです。

 

・・・

 

最後に

 

今回は、非言語スキルであるジェスチャーの練習方法をまとめました。

 

非言語スキルであるジェスチャーの練習を重ねることで、

 

言語化スキルの部分がサポートされ、より力強く話しやすくなると思いますので、ぜひ試してみて下さい。

 

少しでもご参考になれば嬉しいです。

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