このページでは、最短でプレゼン力を高めるための考え方をご紹介します。
当サイトでは、人前で話すスキルを高めるために必要な膨大な時間を、できる限り短縮することを大事にしています。
今回お伝えするのは、効率的にプレゼン力を向上するために極めて重要な考え方で、このように様々なメリットがあります。
✓次の言葉がすぐに思い浮かぶようになる
✓言語化スキルを効率的に高められる
✓確信を持ってスピーチに臨める
✓より自由度の高い話し方ができる
✓言葉の失敗・間違いに柔軟に対応できる
etc…
他の記事でもこの考え方を前提としているので、これから話す力を高めていきたい方は、ぜひ参考にしていただければ嬉しいです。
・・・
結論:プレゼン=パーツの集合体である
早速ですが、結論からお話しします。
私が知る限り、プレゼンの力を最も効率的に高めることができる考え方とは、
プレゼン=パーツの集合体である
(プレゼンは、種類や機能が異なる様々なパーツから構成される)
という考え方です。
私の過去の体験を振り返ってみると、この考え方を採用してから、明らかに話す力が高まるスピードが変わりました。
また、これ以前には、
頭が真っ白になってしまう
次に話す言葉が思い浮かばなくなる
言い間違いを修正できなくなってしまう
話し方が不自然になってしまう
プレゼンの途中で息が苦しくなり、発声ができなくなる
このように、何をしても解決できない悩みが多くあったのですが、この考え方を学んでから、短期間で解決することができました。
・・・
プレゼンについての2種類の考え方
「プレゼン=パーツの集合体」というのはどういうことか、もう少し詳しく解説させて頂きますね。
プレゼンには、大きく分けて2つの考え方(パラダイム)があります。
一つは連続的なパラダイムであり、もう一つは断続的なパラダイムです。
一般的に、こうした考え方があるよ、と指摘されている訳ではなく、私たちが「話すこと」に関して無意識に持っている考え方です。
プレゼンについて、このどちらの感覚や理解を持っているかによって、話す力を高めるスピードは、全く変わってしまいます。
・・・
前者の連続的なパラダイムは、
プレゼンとは、話し手が冒頭から終わりまで切れ目なく話し続けるものだという感覚や理解を意味します。
これは多くの人々がプレゼンについて持っている、無意識のとらえ方です。
「え、プレゼンってふつう話し手が喋り続けるものでは?」と思う方も多いと思います。
実際には、確かに事実上「話し手は連続的に話す」のですが、それは最終的な実践シーンでの話で、
プレゼンの練習や準備の段階でこうした考え方を採用してしまうと、スピーディーに上達することが難しく、非効率になってしまうのです。
そのために、プレゼン=パーツの集合体という考え方が重要になります。
・・・
後者の断続的なパラダイムは
プレゼンとは、種類・機能の異なる様々なパーツから構成される断続的なものだ、という感覚や理解のことを意味します。
敢えて、このような理解をすることで、最短効率でプレゼン力を高めることができます。
・・・
この2つの考え方から得られるメリット/デメリットは、全く異なります。
連続的なパラダイムは、プレゼンとは話し手(プレゼンター側)が途切れなく話し続けるもの、という無意識的な理解のことですが、
これには大きなデメリットがあります。
「プレゼンでは、途切れることなく、スムーズに言葉(セリフ)を紡いでいかなければいけない」という感覚があるため、
デメリット
・頭が真っ白になりやすい
・「何を話せばいいんだろう?」となりやすい
・失敗、噛むこと、言い間違いを恐れてしまう
・想定していた話し方ができず、セリフを間違えると、修正できなくなってしまう
・スピーチを構成する各文章・パーツの役割の違いや重要性の違いが分からない
etc…
このように様々な問題が起こってしまうのです。
以前、私自身、無意識にこのような連続的なパラダイムの感覚を持っていたのですが、これが人前で話すことが難しいと感じる大きな原因となっていました。
そして、「人前で話すことが苦手」と感じている方の多くは、実はこうした感覚を持ってしまっています。
・・・
一方で「断続的なパラダイム」とは、
プレゼンは、種類・機能の異なる様々なパーツから構成される断続的なものだ、という感覚や理解のことです。
プレゼン=人前で話す行為は、様々なパーツ・ブロックを組み合わせ、統合したもの、という風に解釈します。
プレゼン中の各々の文章は、それぞれ果たすべき機能・役割が異なるのですね。
このように考えることで、
✓次の言葉がすぐに思い浮かぶようになる
✓言語化スキルを効率的に高められる
✓確信を持ってスピーチに臨める
✓より自由度の高い話し方ができる
✓言葉の失敗・間違いに柔軟に対応できる
etc…
このようにプレゼンの実践シーンで直面する多くの悩みを解決することができます。
プレゼンの最も基本的な上達方法
「プレゼン=パーツの集合体」と理解すると、プレゼンの効率的な上達方法が見えてきます。
実は、人前で話すことが苦手だと感じるプレゼンターの殆どは、プレゼンを構成するためのパーツが十分に足りていません。
そのため、プレゼンを上達するには、まずは話を構成する大量のパーツを集めることがとても重要です。
プレゼン用のパーツの具体例
では、プレゼンを構成するパーツ(ブロック)には、どんなものがあるでしょうか。
まず、プレゼンテーションは時間の流れの区分として、次のように分けることができます。
フェーズⅠ(冒頭の段階)
フェーズⅡ(中間の段階)
フェーズⅢ(終盤の段階)
◆プレゼンのイメージ図
この冒頭/中盤/終盤(フェーズⅠ~Ⅲ)の各段階で、パーツを集めていきます。
以下は、プレゼンを構成する代表的なパーツです。
(例)
◆フェーズⅠ(プレゼンの冒頭)
■自己紹介のパーツ
■エピソード用のパーツ
■聞き手への質問を投げ掛けるパーツ
■プレゼンの主要テーマと、聞き手の関係性を伝えるパーツ
■プレゼンを聞くことで得られるメリット(ベネフィット)を明確にするパーツ
■プレゼンの全体像を分かりやすく説明するパーツ
など
◆フェーズⅡ(プレゼンの中間段階)
■プレゼン内で解決する問題の背景&基礎的な知識を説明するパーツ
■聞き手が抱える悩みや課題を解決するアプローチを提示するパーツ
■話し手が一番伝えたいメッセージを提示するパーツ
■話の根拠やデータを提示するパーツ
■論理的な説得力を持たせるパーツ
■提示したアプローチのメリットや影響を伝えるパーツ
etc…
◆フェーズⅢ(プレゼンの終盤)
■プレゼンの内容を要約するパーツ
■メッセージを再度伝えるパーツ
■聞き手の具体的な行動を促すパーツ
■新しい行動を起こすメリットを伝えるパーツ
■自社の商品・サービスの概要を紹介するパーツ
■聞き手を勇気づける、希望を与えるためのパーツ
etc…
こうした機能が異なるパーツを大量に準備したうえでプレゼンを構成し、最終的にはできる限り自然に、流暢に話すことができるように、語彙のインプット&アウトプットの練習を繰り返します。
私たち話し手(プレゼンター側)は、
プレゼンのどの部分に、どのパーツが必要なのか
各パーツは、どのような機能や役割を果たすのか
などを理解することで、より確信をもって人前で話すことができるようになります。
・・・
最後に
私は「連続的なパラダイム」から、「断続的なパラダイム」へ考え方を切り替えたことによって、プレゼンの能力を大幅に高めることができました。
以前、私は発話・発声の障害を抱えていましたが、このように捉え方の枠組み(パラダイム)を変えたことで、最終的にかなり症状を緩和することができました。
私と同様に、話すことがとても苦手だと感じている方、ほかの人と同じように上手に話せないことが苦しいと感じる方は、この考え方が問題の解決に役立つかもしれません。
少しでもご参考になれば嬉しいです。
※当サイトのプレゼン・コンサルでは、専門家としてのスピーキング能力を高めるため、受講者の方にそれぞれ専用のプレゼンのパーツをカスタマイズしてご提供します。
コメント