スピーチやプレゼンが上手くなる3つの練習方法

言語化スキル

 

プレゼンの練習方法には、大きく分けて2種類あります。

 

一つは「言語化力」を磨くための言語化練習で、もう一つは「非言語(ノンバーバル)の技術」を磨くための非言語練習です。

 

◆プレゼンの練習方法

言語化練習言語化スキルを主に磨くトレーニング。

非言語練習…姿勢・表情・ジェスチャーなどの非言語スキル(ノンバーバル)磨くトレーニング。

 

今日は、前者の言語化スキルを磨けるおすすめの練習方法を3つご紹介します。

 

※最終的には、同時に練習することになるのですが、最初はシンプルにどちらかに分けて取り組むのがおすすめです。

 

3つの練習方法

 

現在、私が実際に行っているのは次の3つです。

 

①パターン練習(単文練習)

②フェーズ練習(部分練習)

③インスピレーション法

 

3つとも、プレゼン力を高めるために非常に効果的なので、あなたに合うものを探してもらえたらと思います。

 

順番に解説していきます。

 

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①パターン練習(単文練習)

第一の練習方法は、パターン練習というものです。

 

これは、プレゼンで使うための専用の「話し方のパターン」を作成したうえで、何度も繰り返し発話・発声していつでも再現できるように練習するものです。

 

この「話し方のパターン」は、一息で話しきれるシンプルで短い文章(単文)で作るため、この方法を単文練習と呼ぶこともあります。

 

例えば、これは単文(プレゼンで使えるシンプルなパターン)の事例です。

 

■人間の脳は1000億個以上のニューロンと、さらにその10倍以上ものグリア細胞から成り立っています。

 

プレゼンでスラスラ言葉が出てくるようにするには、あなたにとって完全にオリジナルの「話し方のパターン」を大量に作成するのがとても重要です。

 

この話し方のパターンの事例を、こちらの記事でご紹介しています。

「人前で話すとき言葉が出てこない…」問題を解決する方法

 

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例えば、私(馬渕)の場合は、こんな話し方のパターンを持っています。

 

■人間は、生まれてから大人になるまでの過程で、様々な概念を獲得・形成・蓄積していきます。

 

私はプレゼンの中で、抽象的な概念の話をすることが多いのですが、この完全にオリジナルのパターンを頻繁に使います。

 

このように、パターン練習(単文練習)では、あなた独自の大量の「話し方のパターン」をスムーズに喋れるようになるまで何度も繰り返し練習を行います。

 

◆組み合わせ練習(パターン練習の応用)
特定の「話し方のパターン」を練習して話し慣れてきたら、今度はさらに別のパターンを組み合わせて、話す練習をします。こうしたパターンの組み合わせを徐々に増やしていくと、プレゼンでの話し方の自由度が高まります。
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②フェーズ練習(部分練習)

第二の練習方法は、フェーズ練習と言います。

 

プレゼン全体は、次の3つの段階に分けることができます。

 

フェーズⅠ…冒頭部分。自己紹介やプレゼンのテーマを提示したりする。

フェーズⅡ…中間段階。聞き手に問題の解決策を提示し、メッセージを伝える。

フェーズⅡ…最終段階。プレゼンの内容をまとめたり、聞き手に指針や希望を与える。

 

◆イメージ図

 

フェーズ練習は、このプレゼンの各段階を話すことを何度も反復して行うトレーニングです。

 

具体的には、プレゼンの原稿を用意して、

 

①冒頭の部分(フェーズⅠ)

②問題解決の部分(フェーズⅡ)

③まとめの部分(フェーズⅢ)

 

このように3つの段階を分けて練習をします。

 

このフェーズ練習は、スポーツで言うと部分練習によく似ています。

 

プレゼンの冒頭部分がうまく話せるか不安な場合、フェーズⅠの練習を増やし

 

冒頭部分は話せるものの、次の聞き手に問題解決に必要な知識や考え方、アプローチを提示する箇所が話せない場合、フェーズⅡの練習に重点を置きます。

 

またプレゼンの終わりの部分の締め方がよく分からず曖昧になっているケースでは、フェーズⅢの練習を行う必要があります。

 

このように、プレゼンの各フェーズで練習を行うと、長時間の講義など行う場合でも、最後まで話し切る力が身に付き、人前で話す苦手意識を克服できるのでおすすめです。

 

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③インスピレーション法

最後は、人間のもつ直観的な能力である「インスピレーション」を駆使した練習です。

 

スピーチ及びプレゼンでは、直観論理の2つを統合して話すことがとても重要です。

 

例えば、あなたがもし趣味で小説を書くことがあるなら、日常生活の中でふと「文章が降りてくる」経験をしたことがあるはずです。

 

またあなたがアスリートなら、試合の途中で、そのシーンで最適なパフォーマンスを自然とできる瞬間を経験したことがあると思います。

 

このように、インスピレーションを受け取っているとき、人間は最も創造的かつ最も高いパフォーマンスを発揮できます。

 

プレゼンを日常的に行う講演家は、「ふと人前で話す台詞が降りてくる(頭に思い浮かぶ)」ことがよくあります。

 

こうしたインスピレーションを重視するのが、この練習方法です。

 

◆インスピレーション(inspiration)とは何か?

インスピレーションとは、語源的にはラテン語のinspirare(息を吹き掛ける、の意)から派生した言葉で、

 

「 in + spirit/spire + ation 」

 

すなわち「(神が)魂に息を吹き込む」ことを意味します。あるいは「魂の内側から生じるもの」と解釈することも可能です。

 

 

ステップ①

まず、「自分はいつ、どこで、何をしている時によりインスピレーションを受け取りやすいだろうか?」と自問し振り返りをしてみて下さい。

そして、あなたが新しいアイディアを思い付いたり、インスピレーションを受け取りやすい時間帯・場所・具体的な行動をリストアップして下さい。

 

(例)

・読書をしている時

・散歩をしているとき

・車で出掛けているとき

・早朝に瞑想をしている時間

・ランニングなど運動をしている時

・夜寝る前のリラックスしている時間

etc…

 

このことを把握することは、スピーチやプレゼンの上達だけでなく、より自分らしい充実した人生を送るためにも重要です。

 

ステップ2.

日常生活の中で、インスピレーションを受け取りやすい時間・場所・行動をできる限り増やし、その中で話す練習をして下さい。このとき固定的な原稿を用意するのではなく、思うまま話すようにします。

 

ステップ3.

その中で自然と思い浮かんだ表現をパターン化してノートに書き留め、スピーチに組み込んでみて下さい。

 

このように、人前で話す力を高めたい方は、是非インスピレーションを重視した練習をしてみて下さい。

 

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最後に

 

今回は、スピーチやプレゼンの練習方法をご紹介しました。

 

プレゼンは、スポーツと同様、普段から練習を行うことがかなり重要なのですが、

 

私たち日本人は、プレゼンを日常的に練習する習慣がありません。

 

私たちが、人前で話すことが苦手だと感じる理由の一つは、この練習のやり方を教わったことがなく、またその習慣がないからかもしれません。

 

私もプレゼンの練習法を全く知らない状態から研究を始めたので、色々試行錯誤しながら自分に合う方法を見つけていきました。

 

自分に合う練習方法を見つけられると、短期間で話す力が高まる実感が得られると思うので、ぜひ試してみて下さい。

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