【プレゼンの冒頭】2パターンのテーマの提示方法

問題解決

 

このページでは、「プレゼンの冒頭において、主要テーマを提示する方法」というかなり焦点を絞った狭いトピックについて解説していきます。

 

この記事は、こちらの記事を合わせてお読み頂く前提としています。

【例文付き】プレゼンの導入の話し方を分かりやすく解説【基本編】

 

 

プレゼン研究所
プレゼン研究所

今日は、プレゼンの冒頭でテーマを提示する方法を解説します!

 

 

この記事は、こんな方におすすめです。

 

「自己紹介が苦手…」と感じている方
プレゼンに苦手意識を持っている方

プレゼンやスピーチを頻繁に行う方

人前で自信をもって話せるようになりたい方

プレゼンの質(クオリティ)を高めたい方

 

・・・

 

プレゼンのテーマ提示

 

プレゼンの冒頭では、ふつう話し手は「主要テーマは何か」を提示する必要があります。

 

典型的な方法は、こういうものですね。

 

今回は、~~~についてお話します。

 

これは聞き手に対する予告であり、宣言であり、一種の約束でもあると言えます。

 

プレゼンにおけるこうしたテーマの提示方法は、幾つかの種類・パターンが考えられるので、以下ではそれを整理してご紹介します。

 

◆テーマの提示方法・全体像
1.【順序の違い】によるもの
前置パターン…先にテーマを提示する方法後置パターン…後にテーマを提示する方法 

2.【表現の違い】によるもの
①問題型…疑問形「~~~?」という表現で話す方法
②名詞型…名詞形で話す方法

 

 

①テーマ提示の順序の違い

 

普通にテーマの提示・予告をする場合の基本形は、次のようなものです。

 

今回は、~~~についてお話します。(T)

 

この冒頭のテーマ導入では、2つのパターンが考えられます。

 

前置パターン…先にテーマを提示する方法

後置パターン…後にテーマを提示する方法

 

①前置パターン

 

最初の挨拶や自己紹介の直後に、

 

「今回は~~~についてお話します」という形をとった場合、

 

テーマ(T)前置パターンであると言えます。

 

こんにちは、〇〇です。

 

(T)今回は~~~についてお話します。

 

20XX年に、〇〇で△△という事件がありました。

 

・・・

 

これは最も基本的な導入の方法なので、誰もが自然と使っている形です。

 

しかし、このパターンだけでは冒頭の構成が一辺倒になってしまうため、プレゼンを行う頻度が高い方は、後置パターンも分けて考えるのがおすすめです。

 

・・・

 

②テーマ後置パターン

 

テーマ後置パターンでは、「今回は~~~についてお話します」とテーマを提示する前に、そのテーマに接続できるような話をクッションとして差し込みます。

 

以下の例をご覧いただくと、最初の挨拶から、テーマまでの間に幾つかの文章があることにお気付きになると思います。

 

こんにちは、〇〇です

 

(Set)20XX年に、〇〇で△△という出来事がありました。

 

この出来事は□□の分野に大きな影響を与え、「~~~?」という問題を生み出すきっかけになりました。

 

(理)この問題は皆さんの普段の生活にも深く関係しているため、

 

(T)今回は~~~についてお話します。

 

このように後置パターンでは、先にテーマに繋がるような自然な導入をして、言わばそのテーマについて語ることの正当性を理由付けをするのがセオリーです。

 

このときにどのような導入をするかがセンスが問われるところです。

 

後置パターンを選ぶ基準

 

前置パターン/後置パターンは、どう使い分ければいいでしょうか。

 

まず簡潔にプレゼンの内容・テーマを伝えられる場合は、基本的に前置パターンでOKです。

 

ところが、前置パターンを避け、後置パターンを選択した方がよい場合があります。

 

それは、プレゼンの内容に、聞き手が知らない言葉や、聞いてもピンとこない概念・キーワードが含まれる場合です。

 

例えば、このようなテーマの予告があったらどうでしょうか。

 

こんにちは、〇〇です。

 

今回は、パラダイム・シフトを起こす方法についてお話します。

 

・・・

 

冒頭の挨拶の直後に、「パラダイム・シフト」という概念がいきなり登場していますが、

 

このままだと聞き手の中にあまりピンとこない人もいるでしょう。

 

このような場合、先にパラダイムという概念のイメージが掴めるように、クッションとしての話を挿入します。

 

こんにちは、〇〇です。

 

皆さんは、これまでに科学的な思考の変化の歴史について、これまでに書籍などで学んだことがあるかもしれません。

 

科学の歴史の中で、各時代の人々の考え方の枠組みが大きく変わった時期が幾つかあります。

例えば、天動説から地動説へのシフトや、ニュートンの古典力学からアインシュタインの理論への変化の時期などです。

アメリカの科学史家トーマス・クーンは、以前に「パラダイム・シフト」という言葉を提唱しています。

 

・・・

 

今回は、科学の歴史におけるパラダイム・シフトについてお話します。

 

 

先程の場合よりも、パラダイム・シフトという概念を少し後ろに配置しました。

 

これが後置パターンです。

 

このように、聞き手にとって耳慣れない言葉・概念・キーワードがある場合は、その前に自然で分かりやすい導入をクッションとして挟みます。

 

ただ、どのような言葉遣い・表現が伝わりやすいかは、「聞き手はどのような人々であるか?」ということによって変わります。

 

そのため、聞き手の属性・プロファイルに合わせて、スピーチの構成や表現は柔軟に変えていきます。

 

②テーマ提示の表現の違い

 

もう一つは、テーマを提示するときの表現の違いです。

 

これは本当に細かな部分になるので、特に気にならなければ読まなくて大丈夫です。

 

プレゼンのテーマの提示をするとき、この2つの表現方法があります。

 

問題型…疑問形「~~~?」という表現で話す方法
名詞型…名詞形で話す方法

 

例えば、話し手が「発達障害」についてプレゼンを行うとします。

 

このとき、①問題型では、疑問形で次のように話します。

 

今日は、「発達障害は、何が原因で生じるか?」という問題について、詳しくお話しします。

 

一方で、②名詞型では、このように話します。

 

今日は、発達障害の原因やメカニズムについて、詳しくお話しします。

 

たったこれだけです。

 

これは話し手の喋りやすさや聞き手への伝わりやすさで決めるといいかなと思います。

 

・・・

 

まとめ

 

今回は、プレゼンのテーマ提示という、かなり狭いトピックをまとめました。

 

少しでもご参考になれば嬉しいです。

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