スピーチと知識の深い関係

ステップ0:スピーチの考え方

 

こんにちは、馬渕です。

 

今回は、スピーチの本質について考えるうえで欠かすことができない「スピーチと知識の関係」についてお話していきたいと思います。

 

スピーチとは何か?

 

もしあなたが、プラトンの作品におけるソクラテスの対話相手の如く、突然誰かから「スピーチとは何か?」と問われたら、なんとお答えになるでしょうか?

 

・・・

 

スピーチには色々な切り口からの定義が可能ですが、まずは簡単に次のように言い換えることができると思います。

 

「スピーチとは、人前で話すことである。」

 

これは恐らく誰も否定できないでしょう。

 

では、私たちは大勢の人々の前に立つとき、何について話したり、語ることができるでしょうか。

 

このように考えると、次のような定義が導かれます。

 

「スピーチとは、自分が知っている事について話すことである」

 

自分が全く知らない事について滔々と話すことができる人はいないからです。

 

実は、この定義こそは【スピーチの本質】と深く関係しているところで、

 

スピーチにおいて重要な「自分が知っていること」とは、自分にとって薄い・周辺的な・雑学的な知識・情報のことではなく、「自分が最も深く知っていること」を指しています。

 

では、私たちにとって、「最も深く知っていること」とは一体何でしょうか?

 

・・・

 

スピーチと既知の領域/未知の領域

 

少し抽象的な話になりますが、人間の持つあらゆる知識や認識は、大きく2つの領域に区分することができます。既知の領域未知の領域です。

 

私は普段、この2つを【K領域】【U領域】という概念に置き換えて考えています。

 

 

K領域

K領域とは、既知の領域(Known aria)を意味します。

自分の持つあらゆる知識・情報がすべて含まれる領域です。

 

U領域

U領域とは、未知の領域(Unknown aria)を意味します。

自分が保持していないあらゆる知識・情報が含まれる領域です。

 

因みに、U領域は、広範さにおいてK領域とは全く比較にならない程に無限に巨大な領域であると言えます。

 

この図をご覧頂くと、スピーチやプレゼンのような「人前で話すこと」が可能なのは、外側の楕円領域(U領域)ではなく、内側の楕円の領域(K領域)であるということにお気付きになると思います。

 

さらに、K領域には周辺部分と中心部分があります。

 

外側の周辺部分は「薄く知っているに過ぎない部分」であり、中心部分は「より深く知っている部分」だと言えます。

 

そして、K領域の最中心部には、言わば自分にとっての「核」があり、この部分こそは、私たちがスピーチで他人や社会と分かち合う意義・価値がある領域なのです。

 

 

あなたの人生で最も重要なテーマは何か?

 

あなたが「最も深く知っていること」とは何でしょう?

 

それは、あなたにとっての「人生で最も重要なテーマ」であると言えます。

 

あなたが、

これまでに最も深く追求してきたこと…

人生で一番真剣に打ち込んできたこと…

過去に最も多くの時間や労力を掛けて学んできたこと…

 

このように、私たち一人ひとりの人生には、意識しているか否かに関わらず、隠れた主題(テーマ)のようなものがあり、誰もが「人生で最も重要なテーマ」を持っています。

 

このサイトでは、この「人生で最も重要なテーマ」のことを「専門性」「専門領域・テーマ」等と呼んでいます。

 

そして、あなたにとっての「人生で最も重要なテーマ=専門領域・テーマ」には、他人や社会に伝えたいと感じるメッセージが眠っているのです。

 

スピーチとは、自分が最も深く知っていることについて話すことであり、また自分の中にあるメッセージを分かち合う活動である、と言えるでしょう。

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました