プレゼンが一瞬で上達する考え方

プレゼンの考え方

 

「話すこと」に関して、私は大きな障害を幾つか抱えています。

 

会話すること、人前で話すこと、コミュニケーションをとることがとても苦手です。

 

この障害が、私をスピーチやプレゼンの研究に導いてくれたのですが、多くの時間を掛けても完全に問題を解決することはなかなか困難でした。

 

ただ、話し方の研究を始めてから現在までに、「大きな壁を越えることができた」と感じたことが何度かあったんです。

 

一つ目は、私の中でプレゼンの考え方・捉え方(パラダイム)が大きく変化したこと。

二つ目は、言語化をマスターするための練習方法を見つけられたことです。

 

この2つの出来事が起きた時、話す力が以前よりもずっと高められたんです。

 

二つ目の言語化については、別の記事でも扱っていきますが、

 

今回は、この一つ目のスピーチ・プレゼンの考え方(パラダイム)の部分について振り返り、考えをまとめてみたいと思います。

 

実は、このパラダイムの話こそ、私がどうしても克服できなかった障害による悩みを解消するきっかけとなったものなんです。

 

この考え方の話は、私と同じように「人前で話すこと」に関する強い悩みを持つ人にとって、根本から問題を解決するうえでお役に立つかもしれません。

 

 

動画解説

 

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スピーチ感覚・理解&解釈のパラダイム

 

話し方についての本格的な研究を始めて数か月ほど経った頃、とても大きな気付きが得られたことがあります。

 

その気付きとは、次のようなものでした。

 

「スピーチとは連続的なものではなく、断続的なものである」

 

このことは、次のように図式化することができます。

↓ ↓ ↓

スピーチ≠連続的なもの

 

スピーチ=断続的なもの

 

この認識が得られたことによって、それまで私の中でどうしても克服できなかったスピーチに関する困難を、初めて乗り越えられる可能性が生まれました。

 

 

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2種類の考え方=パラダイム

 

スピーチやプレゼンなど、人前で話すことに関する無意識的な感覚や考え方をパラダイムと呼ぶとすると、スピーチには、二つのパラダイムがあると考えられます。

 

一つは連続的なパラダイムであり、もう一つは断続的なパラダイムです。

 

 

 

 

前者の連続的なパラダイムは、

 

スピーチとは、話し手が冒頭から終わりまで切れ目なく話し続けるものだという感覚や理解を意味します。

 

後者の断続的なパラダイム

 

スピーチとは、種類・機能の異なる様々なパーツから構成される断続的なものだ、という感覚や理解のことを意味します。

 

そして、これは同時に冒頭から終わりまでを、断片的な話のまとまり(ブロック)を幾つも繋げながら話すものだ、という考え方でもあります。

 

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パラダイム・シフト

 

連続的なパラダイムは、スピーチとは話し手(あなた)が途切れなく話し続けるもの、という無意識的な理解のことなのですが、これには大きなデメリットがあります。

 

「スピーチとは、途切れることなく言葉(セリフ)を進めていくもの」という感覚があるため、

 

デメリット

・頭が真っ白になりやすい

・「何を話せばいいんだろう?」となりやすい

・失敗、噛むこと、言い間違いを恐れる

・話し方を間違えると、修正できなくなってしまう

・スピーチを構成する各文章・パーツの役割の違いや重要性の違いが分からない

etc…

 

このように様々な問題が起こってしまうのです。

 

私は無意識にこのような連続的なパラダイムの感覚を持っていたのですが、これが人前で話すことが難しいと感じる大きな原因となっていました。

 

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こうしたスピーチ・プレゼンの難しさを根本から解決するために、私は捉え方の枠組み(パラダイム)の転換をすることにしました。

 

「連続的なパラダイム」から、「断続的なパラダイム」へ、考え方を変えたのです。

 

 

スピーチ/プレゼンとは、パーツの寄せ集めだ

 

繰り返しになりますが、

 

断続的なパラダイムとは、種類・機能の異なる様々なパーツから構成される断続的なものだ、という感覚や理解のことです。

 

人前で話す行為は、様々なパーツ・ブロックを組み合わせたものなんです。

 

このパラダイムでは、プレゼン中の各々の文章は種類が異なり、それぞれ果たすべき機能・役割が異なるのです。

 

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スピーチの分断と統合

 

スピーチを効率的に上達するためには、次の2つのステップを踏むことが重要だと考えています。

 

①分断➡連続的なパラダイムから断続的なパラダイム

②統合➡断続的なパラダイムから連続的なパラダイム

 

最初は、スピーチを「話し続けること」だと無意識に感じ、理解しています。(連続的パラダイム)

 

そこから、人前で話すことの難しさを感じてしまうのです。

 

そこで、断続的な捉え方によって、スピーチで話す言葉をすべて一度バラバラに切断してみます。(断続的パラダイム)

 

すると、各々の文章や表現の役割や重要度の違いが理解できます。

 

しかし、勿論、スピーチやプレゼンでは「一定時間、話し続けること」が必要である訳で、

 

そのためには、断続的なパラダイムを通じてバラバラになったパーツを集めて、今度はそれを再構成して統合していくことが必要です。

 

スピーチの「分断」と「再構成・統合」。

 

このようなプロセスを辿ると、話すことが苦手と感じる人でも、スピーチの様々な問題や難しさを解消しやすくなるのです。

 

 

 

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